Azure Data Shareとは

データの共有

インターネットの普及で様々な事がパソコンやスマートフォンで行う事が可能になった現在において、「データ」は多くの組織が簡単かつ安全に顧客などと共有する重要な資産とみられています。
共有を行う方法はFTP、メール、API と様々ですがこれらを用いた共有だと大規模に使うほど、負荷や余分な処理時間に費やされてしまいます。年月や提携する組織が増える事で扱うデータも増えていきますので、簡単かつ安全にデータを共有するサービスの需要が高まっています。
この記事では複数の顧客やパートナーとデータを簡単かつ安全に共有することができるAzure Data Shareについてご紹介します。

Azure Data Shareの概要

Azure Data ShareはMicrosoftが提供している、さまざまな場所にある、あらゆる形式、あらゆるサイズのデータを他の組織と簡単かつ安全に共有できるサービスです。
Azureは2019年時点でクラウドサービス市場全体のシェア率の16.9%獲得しておりクラウドサービス市場では2位となっています。

Azure Data Shareは利用する事でどのようなデータが、いつ、誰と共有されたかを簡単に管理および監視する事ができます。なので「あのデータは送ったはず」「あのデータはどこへいった」「送られてきたデータが埋もれてしまってどこにいったかわからない」
というようないくつもの企業間での連携などで起こりうるデータのオーバーヘッドのリスクを低減させる事が可能です。
また、インターフェイスを使用してデータ共有関係が完全に可視化が可能で、数回クリックするだけでデータを共有できる利便性も持ち合わせています。
近年コロナウィルスの影響でリモートワーク、在宅ワークでの働き方が推奨されているので、自社内でデータや情報を共有したいという場合でも有効なサービスです。

様々なシーンで利用できるAzure Data Share

先ほど例に挙げた自社内での共有という利用の仕方だけではなく、汎用性が高いAzure Data Shareはさまざまな企業間、業界間の共有も期待できます。
企業間でのやり取りでは、業務の依頼を発注主、元請け、下請けでスピーディーに共有する事ができます。
また政府機関や研究機関などで特定の業界に関するデータマーケットプレースを確立でき、定期的に人口増加に関する匿名化されたデータをサードパーティと共有する事が可能です。

Azure Data Shareのセキュリティ

企業間や、自社内でデータを共有できたとしてもセキュリティ面が脆弱であると情報が流出してしまう可能性があります。しかしAzure Data Shareでは、保存時と転送中のデータを保護するためにAzureによって提供されるセキュリティが利用されます。

データは保存時に暗号化され、基になるデータストアでサポートされ、 データとデータ共有に関するメタデータが転送中も暗号化され流ので安全性が高いと言えます。
また、リソースレベルでアクセス制御を設定し、承認されたユーザーだけがアクセスされることを保証しています。

Azure Data Shareの価格

価格システムは初期コスト不要の従量課金制です。インフラストラクチャのセットアップも、サーバーのプロビジョニングも不要です。なので人件費・サーバー維持費といった枝分かれしないシンプルなコスト計算ができます。
そしてその料金はどれぐらいかというと、データセットのスナップショット*1とスナップショットの実行に対して課金されており、それぞれ

  • データセットのスナップショットあたり5.6円
  • データセットの実行仮想コア時間あたり56円

となっています。

*1:データセットのスナップショット
データセットのスナップショットは、データセットを移動元から移動先に移動する操作です。

Azure Data Shareまとめ

この記事ではAzure Data Shareについて紹介しました。Azure Data Shareの一番の特徴はクラウドサービスなので導入がに比較的に簡単に行えるということと、データの共有があらゆる形式、あらゆるサイズのデータを他の組織と簡単かつ安全に共有できるということです。
業務委託など他社と提携して事業を行っている企業であれば利用することでよりスムーズにデータを共有できる可能性があります。Azure Data Shareについて気になった方は是非導入をご検討してみてはいかがでしょうか?

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