Azureに課金するメリットは?

はじめに

Azure(アジュール)の料金体系は基本的に従量課金制ですが、実際に使用してみると思ったより金額が高くなってしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、サービスを利用しようか迷っているけれど、価格の仕組みが分からないという方ももちろんいらっしゃるでしょう。Azureに課金するプランの内容について、コストを抑える手段にはどんなものがあるのか、分かりやすく紹介していきます。

Azureの料金体系

Azureの料金体系が従量課金制という話に冒頭で軽く触れました。製品によって課金する対象が細かく定められおり、一概に共通の金額にはならない複雑な仕組みです。しかし、実は従量課金の他に1年間または3年間予約で購入する手段も存在しています。今回は、課金した際のメリット、従量課金以外の仕組み、そしてコストを削減する手段について紹介していきます。

Azureに課金した際の特典について

Azureに課金した場合のメリットに何があるのかみていきましょう。「Azure ハイブリッド特典」というソフトウェア アシュアランス付きのライセンスを利用しているユーザーに向けて、特典価格でサービスを提供する仕組みがあります。対象者や利用するサービスによって割引される価格は異なりますが、公式のデータによると最大80%の節約が可能です。

また、2008および2008R2サーバーのワークロードをAzure Virtual Machinesに以降する際に、サポート終了日以降 3 年間は無料でセキュリティ更新プログラムを入手することができます。さらに、Azure の無料アカウントからアップグレードした場合、無料アカウントの登録日から12か月経過するまでの間は、引き続き特定の無料サービスを利用することができます。従量課金制料金が請求されるのは、12か月の期間が経過した時点からです。他に開発やテストをサポートするための割引価格もありますが、個人向けなのかチーム向けなのかなどの条件によって課金対象が異なります。

計算ツールについて

では、実際に課金した際の金額がどうなるのかについて言及してみましょう。簡単にイメージすることができる「計算ツール」というツールが存在します。公式サイト上で検索すればすぐに出てきます。最新のAzure Filesの料金、Azure サービス自体の料金がのっていますので、「計算ツール」を利用することがコスト削減への第一歩になるでしょう。幅広い環境やサービスに対応した計算が可能です。

予約価格について

購入する手段は従量課金だけではありません。購入する際分かりやすくコストが削減できる「予約価格(Reservations)」という仕組みが存在します。リソースを前払いで予約すると節約できるサービスです。 月額支払オプションも追加のコストなしに活用できます。予約方法ですが、Azure portalから1年間または3年間のを選択して直接購入可能です。「計算ツール」でもこの予約価格を選択しての見積ができます。

Azure Cost Management

Azure portalでは追加料金なしで、Azure製品のコスト管理ができるCost Managementという機能を利用できます。機能としては、レポート体制、データ エンリッチメント(リソース タグで分類)、コストと使用量の予算を作成・管理、予算に関するアラート、Recommendations (推奨事項)、適切なサイズのクラウド リソースがあります。また、Cloudynでも費用配分(コストの増加分、再分配、カスタム料金)、外部予算のインポート、推奨しきい値のカスタマイズ、カスタム メタ タグでコストを分類などの機能が無料で提供されています。Azure製品ではなく、他のクラウド向けの Cost Managementも存在しています。AWS 用コネクタを使用して AWS コストのコスト管理ができるのですが、無料試用期間が切れると課金対象になるなど注意事項がいくつか存在します。

まとめ

Azureの課金の仕組みについて、少し見えてきましたでしょうか。Azure ハイブリッド特典、セキュリティ更新プログラム、予約価格、計算ツールなど既存のサービスを上手く活用することが重要になります。現在サービスを使用している方は、今一度この機会に見直し、必要のないリソースは行わない、もしくはサービスの停止手続きをするのもよいのではないでしょうか。また、「無料アカウント」という30日間お試しで製品を使用することができるサービスが存在していますので、気になる方はそちらを利用し自分に合った製品の目星をつけてみてください。ただし、ここで紹介した特典や無料で利用できる機能は変化するため、利用する前に公式サイトで必ず確認してください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です