Azure 無償アカウントの取得方法とできること

はじめに

クラウドの導入を考えているけれど、お金がはどれくらいかかるんだろう?という疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。クラウド・コンピューティングサービスを提供している会社は数多くあり、お試しとして無償でサービスの一部を実際に触れることができるシステムも数多くあります。その中でもMicrosoft社が提供するAzureの「無償でできること」について調べたことをまとめてみました。お試しとしてサービスを無償で利用するためには無償アカウントが必要なので、まずはアカウント取得のために必要なものを見ていきましょう。

Azureにおいて無償アカウントを取得するために必要なもの三つ

必要なもの一つ目

一つ目は、マイクロソフトアカウントです。マイクロソフトアカウントはマイクロソフト社の製品を利用するために必要なアカウントで、製品を取り扱うMicrosoft Storeへサインインする際にも利用できます。マイクロソフトへの会員登録のようなものですね。マイクロソフトアカウントの取得はとても簡単でざっくり説明すると、メールアドレスを持っている場合はメールアドレス入力とパスワード設定、セキュリティーコードを二回入力するだけで完了です。Windows関連のページのサインインに利用できるので作っておいて損はありません。

必要なもの二つ目

二つ目は、SMS(ショートメッセージ)を受け取るための電話番号です。これに関しては特に説明することはありません。Azure無償アカウント取得時にSMSの内容を入力する箇所がありますので電話番号を準備してください。

必要なもの三つ目

三つ目はクレジットカードまたはデビットカードです。本人確認のために必要になります。

無償アカウント取得の手順・できること

無償アカウント取得の手順

上記三つの準備ができたら取得の手続きをしましょう。無償アカウントの申請ページを開き、「無料で始める」を選択します。次にマイクロソフトアカウントでのサインインが求められるので作成したマイクロソフトアカウントの情報を入力してください。無事にサインインできたら個人情報の入力画面に移ります。国や名前、メールアドレス、電話番号などの情報を入力してください。入力が完了したら、国コード、SMS受信用の電話番号を入力し、受け取った確認コードを入力します。コードの確認が終わったらクレジットカードまたはデビットカードの情報を入力すれば打ち込みに作業は終了です。その後は利用規約を理解した上でのサブスクリプションの同意、パーソナライズオプションの選択、Microsoft Azureへログインし、Azureのダッシュボードを確認したら無償アカウントの取得、登録は完了となります。こうして文章で書かれると小難しい印象を受けるかもしれませんが、実際の登録ページは何をすればいいか簡潔に整理されているので気になる方はのぞいてみるのもいいかもしれません。

無償アカウントでできること

ここまでの説明が長くなってしまいましたが、本題はここからです。無償アカウントでできることは、「12か月間無料でAzureのサービス体験ができる」、「22,500円のクレジット枠内で30日間だけ好きな機能を利用できる」、「25種類を超えるのサービスをいつでも利用できる」です。ここで注意していただきたいのは二つ目にあげた「22,500円のクレジット枠内で30日間だけ好きな機能を利用できる」という部分です。これは30日間限定の機能であり、当然30日を過ぎれば使えなくなってしまいます。それだけでなくAzureは従量課金制なので、機能を追加し過ぎて利用額が22,500円を超えてしまうと30日経っていなくても制限がかかってしまいます。知識がない中で22,500円のクレジット分の機能を使いこなすのはなかなか難しいですし、利用の際には使いたい機能について学習してから計画的に利用することが大事です。次はAzureの学習システムについてご紹介いたします。

Azureの学習システム

Azureにはアカウント登録なしで、さらに無償で実際に機能に触れて学習できるサイト「Microsoft Learn」があります。Microsoft LearnはAzureについての学習だけでなく、Windows開発についての学習、ビジネスアプリケーションについての学習ができます。実践型の学習システムになっており、サンドボックスと呼ばれる環境上でリソースを作成したり、プログラムを書いたりできます。サンドボックスは有効化された後、コンテンツごとに決められた時間だけ使用可能で、時間が過ぎるとリソースも強制削除されてしまいますので運用環境として活用することができません。しかしいきなり無償アカウントにてぶっつけ本番で時間を無駄にするよりMicrosoft Learnで前もって学習しておいた方が効率的であることは言うまでもないでしょう。

おわりに

ここまでAzureの無償アカウントでできること、無償の学習システムについて見てきましたが、いかがでしょうか。Microsoft Learnはサンドボックスをクリーンアップして終了すると学習した分だけポイントがつき、学習の進捗を確認することもできるので便利です。無償の12ヶ月の中で一番重要であり、一番好きなカスタムをすることができる30日間をいかに上手に使いこなすかが大事になってきますね。無償期間が過ぎてもいきなり請求が来ることはなく、継続か停止かの選択を促す連絡が入るので安心して利用できます。個人運用を考えているのであれば使わない手は無いでしょう。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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