AzureとOneDriveの違いについて

AzureとOneDrive

本記事ではMicrosoftの提供するクラウドサービスである、Microsoft AzureとOneDriveの違いについて紹介して行きたいと思います。これらはどちらもクラウドの名前とともに目にする機会が増えたため、混同してしまう方も多いのではないでしょうか。
これらは、実態を正しく理解すると、まったく違うサービスであることがわかってくるので、一緒に理解を深めていきましょう。

そもそもクラウドって何?

これからそれぞれのサービスについて解説していきますが、その前に。クラウドについてざっくり理解していきましょう。クラウドとは、サーバー上にあるサービスを、インターネットなどのネットワークを経由して利用することを指します。これまでのサービスは、あなたの持っている端末(PCやスマホ)やサーバーにデータやファイルをダウンロードして利用していたのですが、GmailやMicrosoft365などのクラウドサービスでは、ダウンロードせずとも、仮想サーバーにブラウザで接続するだけでメール送付や文書作成ができるようになっています。アプリケーションやサービスのデータが、雲の上(クラウド)にあってもいいくらいに気にする必要が無いことからクラウドと呼ばれるようになったと言われています。(諸説あります)
このクラウド技術が発展していけば、私達は、端末のストレージ容量を気にすること無くサービスやアプリケーションを楽しめる時代になっていくということです。ワクワクしますね。

Microsoft Azureとは

それではMicrosoft Azureについて紹介していきます。Microsoft Azure(Azure)はMicrosoftが提供するクラウドサービスの集合体です。絶えず開発が進んでおり、今でも新たなサービスがAzure上でリリースされていきます。類似のサービスとしては、Amazonが所有するAmazon Web Services(AWS)、Googleが所有するGoogle Cloud Platform(GCP)などが挙げられます。クラウドインフラ市場としては、シェアの3割を占めるAWSがトップで、Azureは2位につけています。しかし、Azureの成長率も凄まじく、近年追い抜くかもしれないと分析しているアナリストもいるほどです。

Azureに話を戻しましょう。Azureはクラウドサービスの集合体とさきほど説明しました。具体的なサービスを指している言葉ではなく、サービスの集合体である、というのがポイントです。一言でまとめると、Azureは様々なクラウドサービスを提供するプラットフォームなのです。例えるならば体育館のようなもので、その中では縄跳び、跳び箱、ドッジボール、バスケットボール、サッカーなど、さまざまな運動をする事ができます。同様に、Azureのサービス圏内に身を置くことで、Azure DevOps,Azure SQL,Visual Sutudio Codeなどのツールを便利に利用していくことができるのです。

OneDriveとは

続いてOneDriveについて紹介していきます。OneDriveはMicrosoft365に属しているクラウドストレージサービスです。Microsoft365は、これまでのライセンス型のOfficeソフトとは異なる位置づけとして登場した、クラウド型のOfficeサービスです。これらはSaaSと呼ばれています。SaaSとは、Software as a Serviceの略で、読みは「サース」または「サーズ」です。サービスを提供している側(サーバー側)で稼働しているクラウドベースのソフトウェアを、ネットワークを経由して利用者が利用する状況を指す言葉です。
つまり私達は、Microsoft365に属しているWordやExcel、OneDriveなどのアプリケーションを、クラウドに接続するだけで利用できるということになります。
OneDriveは上記を利用したクラウドストレージサービスですので、利用者は、インターネットを通してクラウドに接続するだけで、ファイルなどを保存しておけるストレージ(保存領域)を利用できるというわけですね。

AzureとOneDriveの違い

以上がAzureとOneDriveの説明となります。そもそも全然違うサービスだということがご理解いただけましたでしょうか?
再度まとめると、Azureはクラウドプラットフォームであり、Azure上で提供されるクラウドサービスの総称です。一方でOneDriveは、Microsoft365というクラウド型のOfficeサービスの中に含まれるストレージサービスとなります。Azureでは本当に様々なサービスが展開されているため、開発やインフラ周りの色々なことをすることができますが、OneDriveはストレージサービスですので、ファイルの保存と共有くらいしかできない、と覚えることができますね。

終わりに

本記事ではMicrosoft AzureとOneDriveをそれぞれ説明したのち、その違いについて解説していきました。どちらもクラウドという言葉とともに耳にするようになったサービスということで、混同してしまう方も多かったのではないでしょうか?
この記事があなたの理解を促進できていたなら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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