Azureを個人で利用する際に役立つ情報を紹介します。
個人でMircosoft Azureを利用してみたいけど、料金システムがわからない、どのくらいの料金がかかるのか不安、などといった不安があるかと思います。当記事ではMicrosoft Azureの料金システムや個人利用の際に役立つ情報をご紹介します。
Microsoft Azureとは
Microsoft Azureとは、マイクロソフト社が運営するクラウドサービスの名称です。クラウドサービスとは、インターネット経由でデータベース、ストレージ、コンピューティングなどを利用できるサービスの総称です。オンプレミス(自社内でサーバー管理やシステムをまかなうこと)に比べ、初期費用や環境構築の手間などを省くことができます。他に有名なクラウドサービスとしてAWS(Amazon Web Services)などがあります。
そういったクラウドサービスなんて企業が利用するものだから、個人で利用すると高額な利用料が必要なのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そういった心配は無用です。
では、Azureの料金システムについてご紹介します。
Azureの料金システム
Azureは従量課金制(サービスを利用した分だけ料金を払う)を採用しているため、初期費用や月額の固定費などは必要ありません。
そのため使わない時はサービスを停止しておけば利用料金が加算されることはありません。逆に、長らく使っていないのにサービスを停止しておらず、利用料金が嵩んでしまう、といったこともあり得るので、利用状況は常に意識する必要があります。管理画面から課金の内訳を確認することができますので、慣れないうちはこまめに課金状況の確認をおすすめします。
Azureでは設定した金額に利用料金が達すると、メールに通知してくれる機能がありますので、有効活用しましょう。
登録の際、クレジットカードが必要で、料金はそちらから引き落としとなります。
Azureの無料アカウント
Azureの登録にはAzure公式Webサイトの無料で始めるボタンからアカウントの作成ができます。
アカウントの作成には、Microsoftのアカウント、SMS認証可能な電話番号、クレジットカードが必要です。
Azureのアカウントを新たに作成した際、30日間利用できる22,500円分のクレジットが付与され、クレジットを使い切るか、あるいは30日経過するまでの間、Azureの多くのサービスが利用できます。
22,500円分を使い切ってしまっても、サービス停止となるだけですので追加で課金されるわけではありません。また、作ったものが消えてしまうようなこともありませんので、アカウントのアップグレード後はそのまま利用できます。
この22,500円分の無料サービスとは別に、無料アカウントというものがありまして、使用する範囲と量に上限はありますが12カ月の間、Azureのサービスの一部を利用できます。
具体的に使用できるサービスと利用料は以下の通りです。
- Linux Virtual Machines コンピューティング 750時間
- Windows Virtual Machines コンピューティング 750時間
- Managed Disks ストレージ 64GB×2
- Blob Storage ストレージ 5GB
- File Storage ストレージ 5GB
- SQL Database データベース 250GB
- Bandwidth データ移送 15GB
- Computer Vision AI 5000件のトランザクション
- Personalizer AI 5000件のトランザクション
これだけ機能を使用できればAzureの個人利用を検討している方でも、まずは触ってみようとなるのではないでしょうか?
他にも常時無料の機能がいくつかありますので、これらはアカウントのアップグレードを行ってからでもお世話になるでしょう。
Azureの利用料金計算ツール
Azureの利用料金に関しては、利用者によって千差万別ですので平均どのくらいと具体的に料金を示すことは難しいのですが、Azure公式Webサイトに、料金計算ツールがあります。無料期間中にご利用を検討したいサービスがあれば、計算ツールを利用して費用の目途を立てておきましょう。
また、料金計算ツールを利用してもイマイチ使用量の試算が出せない場合は、Azureに自身の利用したいサービスやプランを伝え、見積もりを出してもらうという手もありますので、参考までに覚えておいてもよいでしょう。
Azureの個人ご利用を検討されている方へ
ここまでの解説でMicrosoft Azureの利用開始の敷居は高くないことがご理解いただけたでしょうか?
ご利用をご検討されている方は、まずはAzureの環境に触れてみることをオススメ致します。実際に触ってみることで理解もより深まりますし、利用料金の算出もしやすくなるでしょう。様々な無料プランの提供のおかげで、参入までの敷居はそう高くありませんが、実際にAzureを利用していく段階で様々な障害が出てくると思われます。そういった方はAzureが無料で提供しているAzure Learnにてクラウドに対する学習を並行して行っていきましょう。