MATLABとは

近年IT技術の進歩にが進み人工知能が話題です。テレビをつけると人間対AIの勝負をしておりAIの方が優秀じゃないかとまで言われる始末です。

ただやはり複雑なことでは人間の脳の方が優秀でAIが人に勝つまで発展するには、まだ10年以上かかると言われていました。2015年以前のAIはアマチュアの知能レベルに達するのがやっとでした。

AIのこの急激な発展を支えたのが、AIに「学習」させる技術の進化だと言われています。そのAIを学習させると言うときに「機械学習」と「ディープラーニング」と言う言葉が出てきました。MATLABは深層学習(ディープラーニング)、人工知能(AI)などのキーワードで調べた時によく出てくる単語で一体何?と感じたこともあると思うので実際にはどのように使用しているのか紹介していきます。

MATLABとは

MATLABはデータ分析が得意な言語になります。MATLAB(マトラボ)は、MathWorks社が開発している数値解析ソフトウェアで、その中で使うプログラミング言語の名称でもあります。販売を行う日本法人があり、日本語の公式ページもかなり充実しています。

工学、理学、経済学などの分野で使われており、世界でのユーザー数は300万を超えていると言われています。人気プログラミング言語ランキングでは14位と、専門的な処理を行うための言語としてはかなり上位に食い込んできている言語です

MATLABには様々なツールがありデータ分析に欠かせないツールがたくさん用意されています。標準搭載されているものに追加で導入することができる「Toolbox」と呼ばれる拡張パッケージがあるぐらいデータ分析に役割をさいています。

MATLABの特徴

MATLABがなぜここまで「機械学習」と「ディープラーニング」 に人気かと言われるとデータ分析の他にも特徴があります。まず一つ目はC言語などの汎用言語と違い、変数の型を宣言しなくて良いなど簡単な文法で書くことができる。変数を宣言しなくていいというのは他のメジャーな言語ではまず考えられませんよね。変数に値を入れて受け渡したりクラスを移動するので衝撃的です。コードを記入する方からするとかなりの短縮になるので「機械学習」と「ディープラーニング」に向いていると言えます。何万件のデータを扱う「機械学習」と「ディープラーニング」ではコードを少しでも簡易的で読みやすいコードにしておけば条件が変わったときでも柔軟に対応できます。

二つ目はグラフ等を描く関数が用意されているので複雑で長いコードを書かなくて良いことになります。こちらも先ほどのことと組み合わせて使うと手に入れた数値を関数だけでグラフを更新し続けることができ非常に使いやすい関数がそろっていると言えます。

MATLABできること

MATLABの特徴を理解していただけたと思いますので、MATLABでできることについて紹介していきます。まずはMATLABでできることの一つであり大事な要素「ディープラーニング」について少し解説します。

「ディープラーニング」について紹介しておくと人間の脳の作りを参考にしてつくられた機械学習の作りのことになります。

MATLABではこのディープラーニングを行うことができるため、人工知能の分野でも非常に注目されています。前述した関数でグラフ化できる点や変数に縛られない柔軟な処理ができるのでMATLABは非常にディープラーニングに向いています。ディープラーニングで利用されるものとしてPythonという言語も非常に人気があります。

もちろんまだまだ他にもできることはあります。画像に関する分野です。人が見たときと同じようにコンピューターでも自動で画像を解析できるようにするための技術に使用されていたりします。セキュリティ面でも画像認識を使用されるようになっているので制度がよくなればなるほど様々な技術に応用できるようになります。この技術のことをコンピュータービジョンと言います。

アルゴリズムに関する分野でも活躍しておりセンサー反応またはカメラの映像で、こんな動きをしてといった指示を、ロボットに与えることができ制御するシステムを作れます。MATLABではこのように様々な分野で活躍しています。

Pythonとの比べて

PythonとMATLABが比較されるかと言うと、どちらの言語でもディープラーニング、データ解析を行うことができるためです。Pythonの方が広告でもよく見かけるかと思います。理由はMATLABはかなり専門的な用語で、購入しなければ使用できないものになっています。MATLABはパッケージになっているため、導入は簡単で専門的な計算も簡単にできるようになっていますが、そこそこの費用を必要とする買い物になります。Pythonは無料で使用することができるので大きな違いはその点でしょう。MATLABとPythonは連携できるのでまずはPythonで学習する方がいいかもしれません。