どの資格をとるか悩んでいる方向け応用情報技術者について

はじめに

今からエンジニアを目指していく人もベテランのエンジニアの方も資格の取得を目指したり会社からお願いされることがあると思います。
この記事では応用情報技術者試験について説明します。
なるべくITなんて全く知らないという方にも分かりやすく説明します。
また、ほかのIT系の試験と比較もして応用情報技術者試験はどんな立ち位置かも説明していきます。

応用情報技術者試験はどんな試験?

応用情報技術者試験は経済産業大臣が行う国家試験である情報処理資格者試験の一部です。
対象者は「高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」と書いてありかなり取得が難しい資格となっております。

受験には条件はありませんのでいきなり応用情報技術者試験に受験することは可能ですが、一般的に基本情報技術者試験を合格したものが次に目指す試験としてよくあげられます。
ITのことを何も知らずに応用情報技術者試験をいきなり受けると難易度が高いため、基本情報技術者試験取得してから受験することというのが理由の1つです。

それに基本情報技術者試験の内容が一部含まれて出題されるので先に基本情報技術者試験の取得をおすすめされます。

気になる応用情報技術者試験の合格率なのですがなんと約20%となっておりかなり低めとなっております。5人に1人しか受からないと考えたらかなり厳しいです。
ただ応用情報技術者試験を持っていればかなり自分の市場価値が高まることもあり受験者の年齢層は10代半ばから50歳代と幅広いのですが応用情報技術者試験合格者の多くが25歳以上の方が多いみたいです。

応用情報技術者試験の難易度 試験内容

応用情報技術者試験と基本情報技術者試験のどちらも合格率20%と低いのですが、応用情報技術者試験は基本情報技術者を合格した人が受けて20%台なので難易度は相対的に高いのが予想できます。

肝心の試験問題の内容も昔と現在(2020年)で違い昔は、経営戦略やプログラミングに関する問題が必須でした。
応用情報技術者試験は元々第一種情報処理技術者試験やソフトウェア開発技術試験と言った側面を持っていたので経営戦略やプログラミングに関する問題が必須でした。しかしそれでは同じエンジニアでも職種によって向き不向きがあり正確な技術力が測れなかったので問題が見直され、現在ではインフラエンジニアやIT関係の経営者でも試験の取得を目指しやすくなりました。
応用情報技術者試験は午前と午後に2つに分かれており必須解答問題と自由選択問題に分かれています。

午前試験は

  • テクノロジ系{基礎理論 コンピューターシステム 技術要素 開発技術}
  • マネジメント系{プロジェクトマネジメント サービスマネジメント}
  • ストテラジ系{システム戦略 経営戦略 企業と法務}

となっており基本情報技術者試験と内容がかぶる問題も多いです。午前はすべて必須解答問題となっているので基本情報技術者試験を持っていない人は基本情報技術者試験の問題も全問解けるように学習する必要があります。

午後試験は

  • ストラテジに関すること
  • 経営戦略に関すること
  • 情報戦略に関すること
  • 戦略立案
  • コンサルティングの技法に関すること
  • システムアーキテクチャに関すること
  • ITサービスマネジメントに関すること
  • プロジェクトマネジメントに関すること
  • コンピュータネットワークに関すること
  • データベースに関すること組み込みシステムに関すること
  • 情報システム開発に関すること
  • プログラミングに関すること
  • 情報セキュリティに関すること
  • システム監査に関すること

 

と14つの課題がありますが、必須問題は情報セキュリティに関することだけでほかの問題は自由選択問題になっています。
自由選択問題の中にはアルゴリズムや基礎理論といった一見パズルに似た数学的考えの問題が多く含まれています。数学的問題が得意な人は自由問題を選択した方が高得点を狙えるかもしれません。

応用情報技術者試験の形式

午前と午後の両方で60%以上の正答率と合格になります。午前中の問題で60%以下だった場合は午後の問題に取り組めないようになっています。
1つ注意が必要で午前はマークシート方式で問題を解くのですが午後は記述式になるので内容を理解し応用を利かせた回答をする必要があります。

ほかの試験との比較

ITパスポートは「職業人が共通に備えておくべき情報技術に関する基礎的な知識をもち、情報技術に携わる業務に就くか、担当業務に対して情報技術を活用していこうとする者」を対象としており他業者でも比較的簡単にとりやすい資格です。

基本情報技術者試験は「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち,実践的な活用能力を身に付けた者」でありちょうどITパスポートと応用情報技術者試験の中間に位置している資格です。

応用情報技術者試験のもうワンランク上の試験が、存在しており高度情報処理技術者試験というのがあります。取得者もかなり少ないみたいですが応用情報技術者試験で物足りないというかたはこちらも視野に入れるのもいいかもしれません。

最後に

応用情報技術者試験について簡単に説明させていただきました。一部では基本情報技術者試験より取得しやすいという声もあるみたいなので是非未経験の方も取得を目指してみてください。

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