役に立つ!JavaScript ライブラリ

JavaScript ライブラリとは?

JavaScript

JavaScript はウェブページやウェブ上で動作するアプリケーションを作成する時に使われる、オブジェクト指向型のスクリプト言語です。

ライブラリ

使用頻度や汎用性の高い機能や関数などのプログラムをまとめたものをライブラリといいます。

たとえば、何度も同じ画像を表示したり、文字数を集計したりなど、頻繁に使われる機能はあらかじめ用意して使いまわしたほうが便利です。JavaScriptライブラリを活用することによって開発にかかる時間を大幅に短縮することができます。

今回は人気のライブラリを5つ紹介します。

jQuery

様々な規模のウェブページで使われているのがjQueryで、多くのページで使われています。通常JavaScriptを使って書くと十数行になるコードもjQueryを使えば2,3行で再現できるなど、ほかのライブラリに比べて手軽に使うことができるのが大きな特徴です。そのため学習にかかる時間も少ないなどのメリットがあります。

jQueryではHTMLやCSSを簡単に操作することができ、たとえばクリックによって表示される画像が変わる、テキストにアニメーション効果を持たせることなどが手軽に行えます。

また、通常のJavaScriptだとブラウザの違いによって正常に動作しない場合などがありますが、jQueryはどんなブラウザでも同じコードで動作することができます。これがjQueryが多くのサイトで使われているいちばんの理由と言ってもいいでしょう。

ほかの多くのライブラリと共存しづらいというデメリットもありますが、JavaScriptを学び始めたばかりの初心者にも扱いやすいライブラリとなっており、幅広い業務で使用されるライブラリです。

React

ReactはFacebookが開発・提供していおり、頻繁にバージョンアップされているオープンソースのライブラリです。Reactでは仮想DOMという技術が使われており、ウェブページの描画が高速で行えるという特徴があります。またコンセプトの一つとして、「コンポーネントベースである」ということがあげられますが、アプリケーションを構成する要素を部品として考え分割して機能を持たせることで、大規模なシステムになっても管理しやすいというメリットがあります。

一方でシステムの規模が小さい場合はわざわざReactを使うメリットが薄い場合もあります。

「一度学習すれば、どこでも使える」というのもコンセプトで、シンプルかつ応用性の高いライブラリだと言えます。

Node.js

JavaScriptは通常ブラウザやウェブページ上で動作するものがほとんどです。しかし、Node.jsはサーバーサイドで活用することができる実行環境です。これによってサーバーサイドとクライアントサイドで同じ言語(JavaScript)を用いて開発を行うことができます。また軽量でありリアルタイムで通信を行うことが可能なため、スマートフォンのアプリや一度に大量のアクセスが集中するウェブサイトなどで使用されることが多くあります。

サーバーサイドで活用できることは大きなメリットですが、クライアントサイドとの処理場の互換性がないことはデメリットになるかもしれません。とはいえ、JavaScriptであることには変わりないので、基礎知識を応用することができるのはとても魅力的であると言えます。

D3.js

”D3”は”Data-Driven Documents(データ駆動ドキュメント)”を意味します。D3.jsはウェブページ上でチャートやデータの可視化を行うことを簡単にしてくれるライブラリです。特にユーザーの入力や操作に応じてデータを操作するなど、双方向のやりとりを可能にするのが大きな特徴です。

開発が始まったのが2011年と、JavaScriptの歴史に比べれば新しめなライブラリですが、最終的に表示される結果に視覚的な効果を加えるなど、ほかのライブラリにはない特徴から注目されているライブラリです。

Riot.js

Riot.jsはReactがベースとなったライブラリです。直観的にコードを記述できるなど、共通するメリットも多いですが、Riot.jsのほうがよりシンプルに記述することができ軽量であるなど、Reactのデメリットの一部を解消したライブラリであると言えます。

しかし、ベースとなっているReactのほうが歴史も長く、より活発に開発・情報交換がなされているという差もあり、優劣をつけることはできませんがRiot.jsが手軽なライブラリであることは間違いありません。

まとめ

今回は5つのライブラリをそれぞれの特徴とともにご紹介しました。JavaScriptのライブラリはほかにも多くの種類があり、開発するウェブページやアプリケーション、環境によって選択するものも変わってきます。

いずれにしても、基礎となるのはもちろんJavaScriptです。JavaScriptの知識さえあればどのライブラリにも少しの学習で対応できると思います。気になったライブラリがあればJavaScriptとともに学習を初めてみてはいかがでしょうか。

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