ITストラテジストについてはこの記事!

はじめに

みなさんは、認知度が上昇しているITストラテジストについてご存知でしょうか。ITストラテジストとは、IT企業やこれからIT化へのシフトを考えている既存の企業を対象として、情報技術を用いた提案や実行を行う者のことです。

IT技術の発展にともない、IT企業だけではなく、どの業界においても情報技術の導入が必須となっています。特に、企業が提供しているサービスの根幹となるシステムを、情報技術を利用して効率化、高度化できるようにどの企業も舵を切っています。

IT化を進めていく中で、重要な人材がITストラテジストになります。その企業の経営者と一緒になり、企業がより良くなるように事業戦略を提案や実行できる人が求められています。しかし、この超上流工程に携わる事ができる人材は、かなり少ない状況です。

今回は上記のように、市場における需要が多いITストラテジストについて説明していきます。ITストラテジストとは何かという所から、実際の仕事内容、そしてITストラテジストになるにはどうすればいいのかという流れで説明します。最後までご覧いただけると幸いです。

ITストラテジストとは

ストラテジストとは「戦略家」という意味です。つまり、ITストラテジストとは、情報技術を用いる戦略家の事です。需要に対する人材の供給が追いついていない為、IT業界の中でも給料が良い職種となります。

ITストラテジストは、コンサルティングに似ています。しかし、コンサルティングは基本的に外部からの問題策定と解決案の提案や実行です。それに比べて、ITストラテジストは社内システムを理解しているSEなどが経営戦略も考え、提案や実行をする認識です。

大手企業においては、ITストラテジストというポジションが実際に存在していることもありますが、中小企業は必ずしもそうとは限らず、通常業務に加えて、ITストラテジストの役割も兼任しているということも少なくありません。では具体的に、どのような仕事内容なのかを取り上げていきます。

ITストラテジストの仕事内容

ITストラテジストの仕事内容をざっくりと分けると下記の三点に分類できます。

  • 問題提起
  • 解決案の提案
  • 解決案の実行

◆ 問題提起

業務内容を把握した上で、現在の問題点を抽出していきます。ここで重要なことは、状況を客観的に多角から観察することです。経済の動向であるマクロの視点から競合他社との市場比較、また企業内の従業員からの聞き込みなど多くの角度から問題をピックアップします。

◆ 解決策の提案

取り上げた問題からその解決策に対する仮説を立て、調査や分析の後に提案します。ここで特に重要な事は、どのような切口で問題を解決まで導くかという事です。コンサルタントのような問題解決能力に加え、どの情報技術やシステムを導入して目的を達成するのか、最適な戦略を選択する必要があります。

◆ 解決策の実行

実行や導入までも行う事がある為、技術的なスキルに関しても不可欠になります。解決策を考えていく上でもなくてはならない事の1つとして、実際に自分でもその対応ができるほどの情報技術に関する技量が必要になります。また、導入する際には、その速さも非常に重要になります。スムーズに実行や導入をする為に現場視点の考え方も重要になります。

ITストラテジストになるには

ITストラテジストになる為に、特別な資格は必要ありません。しかし、前述した内容を考えると、需要があり給料がいい反面で、難易度が高いという印象です。後述するITストラテジスト試験のレベルを考えてみても、その認識は間違っていないでしょう。では、本当のITストラテジストになる為には、どうすればいいのでしょうか。

  • ITストラテジスト試験に合格する
  • 現場にて情報技術のスキルを磨く
  • 問題解決の実績を積む

◆ ITストラテジスト試験に合格する

厚生労働省が指定している国家資格である「ITストラテジスト試験」に合格しましょう。ITストラテジストに特別な資格は必要ありません。しかし、合格率が低いこの資格を持っている事は、その人の知識や技術を評価する1つの目安となります。特に転職やフリーランスになる事を考えている人からすると1つの権威になります。

◆ 現場にて情報技術のスキルを磨く

ITストラテジストの職種に転職しても、自身のスキルが追いついていないと辛くなります。そこで、もし転職を考えているのであれば、一旦はIT戦略やマネジメントに携わることができたり、世の中の動向からIT業界の動向までを調査できるようなシンクタンクの仕事がベストです。ITストラテジストを目指すのであれば、情報技術と同時に問題解決能力やコミュニュケーション能力も意識して伸ばしていきましょう。

◆ 問題解決の実績を積む

今までの実績が最も重要です。あなたは、ミスをしたら大きな損失が出てしまう案件を実績がない人に任せる事ができるでしょうか。大きな問題に対して、自分自身で解決できた経験があるという事実は、現場でも転職活動でも活かせます。もし実績がないという事であれば、つくりましょう。今勤めている会社内でも様々な問題はあるはずです。主体的にその問題を解決して小さな実績を積み上げていきましょう。

さいごに

IT化が進んでいく現代において、IT企業やこれからIT化へのシフトを考えている既存の企業では、情報技術を用いた提案や実行ができる人材の需要はあります。その証拠に、ITストラテジストの求人は多数ございます。目的は様々ですが、ITストラテジストになる事を1つの目標に知識や経験、実績を積んでいくのも良いのではないでしょうか。

今回はITストラテジストについて説明させていただきました。少しでもみなさんのお役に立てていれば嬉しいです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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