Unreal Engine 4とは

Unreal Engine 4とは

どんなものでも作るためには材料と時間が必要です。でも、その物を作るための工具とマニュアルがあればもっと簡単に短時間で作ることができるでしょう。ゲームも同じで、開発するためにはいろんな機能が必要です。その機能を集めて誰でも扱えるようにしたものがゲームエンジンです。

その中で誰でも高いレベルのゲームを簡単に短時間で制作できるエンジンとして知られているのがUnreal Engine 4です。

今はゲーム業界でも一番人気があり、みんなが知っている人気タイトルゲームにも多数使われています。

Unreal Engineの開発社、Epic Games

Unreal EngineはEpic Gamesという、ゲーム会社が開発したエンジンです。

Epic Gamesは1991年Potomac Computer Systemsという社名で始まり、当時「ZZT」というゲームを開発しました。1年後の1992年Epic MegaGames, Inc.に社名を変更し、いろんなゲームを制作しました。その時制作されたゲームがUnrealシリーズで、そのゲームに使われたエンジンがUnreal Engineであり、3Dベースの一人称視点シューティングゲーム(First Person Shooter, FPS)の技術として高く評価され、その時からUnreal Engineを販売し始めました。

そして、1999年Epic MegaGames, Inc.からEpic Gamesに社名を変更し、2000年にはコンシューマ向けの「Gears of War」というゲームを誕生させ一躍有名になり、その後有名大手ゲーム会社がUnreal Engineを活用し、ゲームを制作しています。

Unreal Engineの特徴

Unreal Engineは大規模のプロジェクトに利用されるほど、検証された性能を持っています。特にPC、コンシューマ、モバイル、仮想現実(VR)分野まで幅広くいろんなコンテンツが制作でき、レンダリングやグラフィックの性能も高いです。

ブループリント(Blueprint)という機能もあるのも特徴です。

ブループリントはプロトタイプツールであり、コーディングの高い知識がなくてもゲームの設計ができます。またUnreal EngineではC++をサポートしており,ゲームを思い通りに修正することができます。

今まではUnityがスマートフォンを中心としたモバイルのゲーム開発として使用される事が多いのに対し、コンシューマゲームと言われる「PlayStation 4」「Xbox One」「Nintendo Switch」などでの利用が多かったですが、現在のUnreal EngineではC++のサポートはもちろん脆弱な機能などを補完しているので,「Android」や「iOS」などモバイル向けのゲーム開発にも人気が高まっています。

どんなゲームが作れるのか?

UnrealというFPSを作成する為に作られたエンジンであるため、FPS作成用のゲームエンジンという認識が未だに根強いですが、Unreal Engine 4に関しては、ほぼ全てのジャンルのゲームを作成可能です。

また、標準で一人称視点ゲーム「FP」、三人称視点ゲーム「TP」、横スクロールゲーム「SideScroller」、球ころがしゲーム「Rolling」、パズルゲーム「Puzzle」、二次元の横スクロールゲーム「2DSideSroller」、飛行ゲーム「Flying」、俯瞰視点ゲーム「TopDown」、スティックを2つ使ったシューティング「TwinStickShooter」、ドライビングゲーム「Vehicle」等のテンプレートが標準で用意されています。

また、比較的簡易に綺麗な映像を作り出すことが可能なため、映像分野(特に建築系)でリアルタイム映像作成に使用される場合が多いです。

Unreal Engineで作られたゲーム

2016年のPlayStation 4『ストリートファイターV』や『鉄拳7』などをはじめ、日本でもいろんなゲームに採用されてきました。

特に、2017年のPlayStation 4版、2019年のNintendo Switch版の『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』でのUnreal Engine 4の採用は話題となりました。

近年では『キングダム ハーツIII』、『ヨッシークラフトワールド』、『ファイナルファンタジーVII リメイク』などに採用しています。

Unreal Engine 4は無料?

Unreal Engine 4の発表初期は$19/月のサブスクリプションライセンスで利用可能でしたが、2015年以降、無償で使用することができます。

ただし、四半期の売り上げが$3,000(およそ35万円)以上の場合は5%のロイヤリティをEpic Gamesに支払う必要があります。

もともと学生は無料でしたが、これにより現在は誰でも無料で導入することができるようになっています。

まとめ

現在、多くのプロジェクト制作にUnreal Engine 4が利用されています。

そしてこれからも制作の利便性や制作期間短縮のためにもUnreal Engine 4の利用は増え続けるでしょう。

Unreal Engine 4は無料で誰でもダウンロードができるので基本的な使い方くらいは勉強しておくのもいいかもしれません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

前の記事

ITエンジニアへの道

次の記事

Unreal Engine 4で背景作り01