ネットワークスペシャリストとは

はじめに

ネットワークスペシャリストは、独立行政法人「情報処理推進機構」(IPA)が主催する、国家資格です。現在ネットワーク関係のお仕事をされている方はもちろんですが、ネットワークの固有技術を活かし、目的に適合したネットワークを構築し運用する能力が求められるため、ネットワークエンジニアや、インフラ系のエンジニアさんにもおすすめの資格です。試験の合格率は、例年15%前後となっており、難易度の高い試験だということがわかります。

ネットワークエンジニアの位置づけ

IT系の資格は数多く存在しており、レベル(1〜7)ごとに分けられています。このレベル分けは、共通キャリアフレームワークといい、ネットワークスペシャリストはレベル4とされています。レベル4は、資格で認定される最高ランクであり、情報処理試験の高度区分とされています。つまりネットワークスペシャリスト資格は、ネットワーク関係だと抜群の知名度とステータス性を誇る資格なのです。

ネットワークスペシャリスト資格の傾向と対策

ネットワークスペシャリストの試験は午前と午後の各2部の計4部に分かれています。午前1の試験問題は、ネットワークスペシャリスト以外の高度試験と共通の問題です。データベースやプログラミング、プロジェクト管理などについて問われます。午前2の試験ではネットワーク技術に絞られて問われます。LANやIPアドレス、ネットワークセキュリティなどです。午前の部は、基本的に浅く広く問われます。全て学習することは困難のなので、過去問題集を参考にして出題される問題の傾向を掴み学習を進めていくことが良いでしょう。午後1は記述式問題です。3問中2問選択して回答します。問題の内容は、ネットワーク技術に関連している題名が多いです。ネットワーク管理、VDSL、ロードバランサーなど、この技術に沿って設問が作られています。午後2は、記述式問題で2問中1問選択して回答します。また午後1に比べるとボリュームがあり、問題文で10ページにも及ぶとされています。対策として、午後1・2に共通して設問が設けられているので、せの設問ごとの技術的な仕組みをしっかり把握すること、問題文をよく読むこと、とされています。問題文が長いことから、問題文章を独自的な解釈で読み進めて、回答の道筋が立っていなく、ミスを多く生まれてしまったという受験者の声をよく聞きます。しっかり技術的な知識があれば、あとは基本的な読み書きの力でしょう。そこを補えるように対策が必要です。

ネットワークスペシャリストを取得するメリット

責任感のある重要なポジションを任せられる

この資格があると、ネットワークの専門的知識と技術を持っている人材だと評価を受けるため、リーダーや幹部クラスのポジションを任せられるでしょう。このようなポジションにつくと将来的に、出世のチャンスも広がります。

転職時などにも有利

IT系の企業では、ネットワークスペシャリストの資格を取得している人の募集を多いです。プログラミング言語は読めるけど、そもそもネットワークの知識がないという方は多い傾向にあります。そのため、重宝されるのです。またネットワーク関係の知識が希薄な企業については、教育者として求められることも少なくはないでしょう。このようにIT企業ではネットワークを構築できる人材は限られており、対照的にネットワークスペシャリストのスキルを求めている企業を多い傾向にあります。市場価値は高いと言っても過言ではないでしょう。

資格手当や年収のUPにも繋がる

現在のIT企業では、ネットワークスペシャリストに合格すると、資格手当として5000~10000円出してくれる企業が多いです。また、出世のスピードも早い傾向にあるので、年収のUPに繋がります。

ネットワークスペシャリストの勉強方法

勉強方法は様々だと思いますが、あくまで参考程度で聞いていただければと思います。まず、高難度の試験から、ほとんどの受験者が実務経験がある方です。独学では難しいところがあるため、スクールに通うのも一つの手でしょう。スクールは半年〜1年にかけてカリキュラムが組まれているとおろが多いです。また独学で勉強する場合も、最低でも1年間は学習期間が必要だと言われています。実務経験を積見つつ学習し、一通りの知識を網羅した後に、過去問を中心に問題の傾向を確認しながら繰り返し説いていくのが良さそうです。

獲得できる案件例

ネットワークスペシャリストを獲得すると、案件も多く得られることでしょう。例えば、メール配信システムのサーバ設計構築や、ネットワーク設計・構築・運用、金融系のインフラ構築、維持などの、インフラ系が中心に見えます。単価も50万50万~100万で設定されているため、幅は広いと言えます。

ネットワークスペシャリストの仕事・能力

ネットワークシステムを企画し開発することで、ビジネスパートナーである企業からの要望や目的に応えて、技術を提供するのが一般的です。組織内でも、自らネットワークシステムを保守、管理することで効率性や安全性を追求した運用が行うことができ、それらの知識や技術力を活かして後輩や部下に指導する立ち位置にもなるでしょう。ネットワークエンジニアの上級者としてサービス提供のプラットフォームや実働するサービスの特徴を理解していることが前提で、ケーブルや回線などの物理的要素にも精通できることができます。

まとめ

このようにネットワークスペシャリストは、高度な知識が求められているがゆえに、市場価値も大きく重宝されるのも事実です。ぜひネットワーク関係に興味がる方は、資格の取得を目指し、自分の自身とキャリアアップにしていただければと思います。

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