ミドルウェアとは何なのか、役割について

はじめに

皆さん、「ミドルウェア」という言葉は聞いたことはないでしょうか？ IT業界に携わっている多くの方は聞いたことがあるかもしれませんね。この記事では「ミドルウェア」の基礎的な事について紹介していきます。

ミドルウェアとは

「ミドルウェア」というのは、システムソフトウェアの一種です。ある特定の要素に特化してOS( 基本ソフトウェア )とアプリケーション( 応用ソフトウェア )との間の橋渡しをするためのソフトウェアの事です。ミドルウェアは、「Webサーバー」、「アプリケーションサーバー」、「データベース管理サーバー」の3つで構成されています。注意点としては「サーバー」と付いているのでハードウェアだと思われるかもしれませんが、「Webサーバー」、「アプリケーションサーバー」、「データベース管理サーバー」はミドルウェアなので、何らかの機能を持つソフトウェアだという点です。

ミドルウェアの役割

ミドルウェアは上記にも書きましたが、OSではなく、アプリケーションを正常に動作させるために必要なソフトウェアの事です。ミドルウェア単体では動作しないので、サーバーにインストールすることにより初めて機能します。以下に「Webサーバー」、「アプリケーションサーバー」、「データベース管理サーバー」でのミドルウェアの役割を紹介します。ちなみにですがミドルウェアは「〇〇Server」と付くものが多数あるのが特長です。

Webサーバーとは

Webサーバーは、Webブラウザから検索した際に検索結果を視覚的に表示するプログラムです。ユーザーからのリクエストに対して情報の処理機能を持つアプリケーションサーバーに情報の引き渡しを行います。

Apache

代表的なWebサーバーといえば「Apache」がよく挙げられます。インターネットに公開されているWebサイトで最も多く利用されているWebサーバーであり、最も成功したオープンソースソフトウェアだと言われています。全世界の約50％のシェアを占めていると言われています。 性能や安定性の面が優れており、大規模サイトでの利用実績も多く、プラグインにより様々な機能を追加することが可能です。使用可能なプラットフォームも多く、Linux、UNIX、Windows、Mac OS Xなどで稼働することが可能です。

アプリケーションサーバーとは

動的コンテンツや業務処理を行うサーバーがアプリケーションサーバーです。長いのでAPサーバーと省略されることがあります。APサーバーはWebサーバーからのリクエストをもとにJava、PHP、Rubyなどで作成されたアプリケーションを実行して動的コンテンツを生成します。

Tomcat

代表的なAPサーバーは、JavaのAPサーバーであるTomcatが挙げられます。Tomcatは「Javaサーブレット」、「JSP( Java Server Pages )」を動かすサーブレットコンテナの１つです。Tomcatは簡単ではありますがWebサーバーとしての機能も有しているため多くのエンジニアによって活用されています。

データベース管理サーバーとは

データベース管理サーバーとは、DBMSが動作しているサーバーの事です。DBMSというのは、データベース管理システム( Database Management System )の事です。データベースを利用したいアプリケーションの為に、データベース機能を提供するミドルウェアです。データベースは、アプリケーションのデータを保存、蓄積するための一つの手段です。大量のデータを蓄積しておいて、そこから必要な情報を抜き出したり、更新したりという事が柔軟に行える為、多くのデータを扱うアプリケーションでは欠かすことが出来ません。そうしたデータベース機能をアプリケーションから簡単に扱えるようにしたのが「データベース管理システム」というミドルウェアです。

MySQL

代表的なデータベース管理サーバーといえば、「MySQL」が挙げられます。「MySQL」とは、オープンソースとして公開されている、リレーショナルデータベース( データを表形式で管理するデータベース。表を結合するというようなことも出来ます。 )管理システムです。長いのでよくRDBと省略されますね。高速性と堅牢性が高く、世界的に見ても導入実績が多い。

まとめ

本記事ではミドルウェアとはなんなのか、その役割を紹介させていただきました。ミドルウェアについては理解できましたか？普段何気なく見ているWebサービスにもここで書かれているApacheやTomcat、MySQLを使用して作られていたりもするので、エンジニアの方は是非本記事をしっかり読んでミドルウェアの仕組みを理解しておいてくださいね。