AWS Elemental MediaTailor のメリットや料金について

はじめに

昨今、様々な動画配信サイトが出てきています。それらの動画配信サイトに動画を投稿している方やライブ動画を配信している方は、とても恩恵が得られるサービスがあります。それが今回紹介するAWS Elemental MediaTailor です。本記事では、AWS Elemental MediaTailor の概要について軽く説明した後、メリットやデメリット、料金について詳しく解説していきます。

AWS Elemental MediaTailor の概要

AWS Elemental MediaTailor は、使用することでサービス品質をブロードキャストレベルに留めることが出来、そのうえで、動画に広告を個別に差し込むことが出来るサービスとなっています。この広告はターゲット広告となっており、ライブ動画やオンデマンド動画の視聴者一人一人に合わせたコンテンツについての広告が流れるような仕組みとなっています。またAWS Elemental MediaTailor の特徴は様々あり、一つ目に動画の配信前に広告コンテンツを挿入できる点です。これにより、多種多様なクライアントデバイス向けに個別の設定を行う必要がなくなります。二つ目に需要に応じた動画広告を挿入できる点です。これは、個人個人に合わせた広告コンテンツを特定して配信するというものです。三つ目は正確で詳細な広告インプレッションのデータを取得できる点です。これにより、行っている全ての広告配置についてを広告主や動画プロパイダーに確実に還元することが出来ます。四つ目は視聴者数に応じたリソースを拡大する点です。これによって、パフォーマンスとサービス品質を維持することが可能となります。五つ目に、任意のベンダーとソリューションを選択することが可能な点です。これらの機能によって利用者が快適に動画に広告を入れることが出来るようになります。

AWS Elemental MediaTailor のメリット

ここからは本題のAWS Elemental MediaTailor のメリットについて三点述べていきたいと思います。

ターゲティング広告を様々なプラットフォームに配信

AWS Elemental MediaTailor を使用すると、単一の広告収益化サービスから様々なユーザーに対して、その人に合わせた広告を簡単に提供することが可能となります。ターゲット条件を設定することでビューワー、時間、コンテンツに基づいた広告コンテンツが自動的に流れるシステムとなっています。一般的な広告挿入プロトコルがサポートされているので、特定のビジネスニーズに基づいて個別の広告や広告グループが再生されるため、視聴者により快適に動画を見てもらうことが可能となります。

視聴環境の向上

AWS Elemental MediaTailor では、視聴者のコンテンツストリームに広告を入れることで、広告の品質や形式をを動画コンテンツと合わせることが出来ます。これによりほかのストリーミング動画広告ソリューションよりも広告の効果が上がります。

広告視聴レポートの精度の向上

AWS Elemental MediaTailor は、視聴デバイスからデータを直接取得し、広告をブロックするソフトウェアの影響を最小限に抑え、広告業界の確立された標準に合わせることで、広告追跡の制度を今まで以上に向上させることが可能となります。これによって、すべての広告配信の収益についてを効果的に詳しく測定することが出来ます。

AWS Elemental MediaTailor のデメリット

AWS Elemental MediaTailor のデメリットは現状無いかと思います。しいて言うのであれば、英語で表示されているので、英語を理解していないと内容を把握するのに少し手間が掛かるといったところでしょうか。また、一部対応していない機能があるので、その点に注意すれば、それ以外は問題ないと思います。

AWS Elemental MediaTailor の料金

次にAWS Elemental MediaTailor の料金について解説していきたいと思います。料金は、基本的に広告の全挿入数で決まります。まず広告挿入料金は1000件の広告挿入あたり500万件までは$0.75/月で、500万件を超えると$0.50/月となります。次に広告トランスコードの料金は、1000件の広告挿入あたり10種類の広告のトランスコーディングを追加料金なしで行えます。これを超える広告トランスコードについては、MediaConvert の使用量に対するオンデマンドのベーシック層の料金となります。こちらは、広告トランスコード SDで$0.0075/分、HDは$0.015/分、音声のみとなると$0.003/分となっています。

まとめ

ここまでAWS Elemental MediaTailor のメリットやデメリット、料金について詳しく説明してきました。メリットとしては、ターゲティング広告の配信や視聴環境の向上、広告視聴レポートの精度の向上といった利用するうえでかなり有効な内容となっています。そしてデメリットは特に無く、とても使いやすいサービスとなっています。料金についても広告の数に応じて決まるので、自分で好きにカスタマイズできる点も良いです。動画に広告を入れてみたいと思った際は、このAWS Elemental MediaTailor を利用してみてはいかがだろうか。

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