AWS Compute Optimizerについて
AWS Compute Optimizerについて
エンジニア関係の職業の方は目にしたことがあるかもしれませんが今回、AWS Compute Optimizerについて紹介します。まずはじめにAWS Compute Optimizerの概要を説明し、次に、AWS Compute Optimizerを使用するメリットについて、さらにAWS Compute Optimizer と AWS Cost Explorerの関係について書かせていただきます。
AWS Compute Optimizerの概要
AWS Compute Optimizer は、ワークロードに最適な AWS Compute リソースを推奨し、機械学習を使用した履歴使用率メトリックの分析によるコストの削減とパフォーマンスの向上に役立ちます。コンピューティングを過剰にプロビジョニングすると不要なインフラストラクチャのコストを招く可能性がある一方で、プロビジョニング不足だとアプリケーションのパフォーマンスが低下する可能性もあります。AWS Compute Optimizer は、使用率データに基づいて最適な Amazon EC2 インスタンスタイプを選択するのに役立ちます。インスタンスタイプには、Amazon EC2 Auto Scaling グループの一部が含まれています。
AWS Compute Optimizer は、Amazon のクラウドで多様なワークロードを実行した経験から得た知識を応用することで、ワークロードパターンを識別して、最適なコンピューティングリソースを推奨することが可能です。AWS Compute Optimizer は、ワークロードの構成とリソース使用率を分析して、多数の特徴を識別します。たとえば、ワークロードがCPUに集中している、毎日のパターンを示す、ワークロードがローカルストレージに頻繁にアクセスするなどの特徴を識別します。これらの特徴を迅速に処理し、ワークロードに必要なハードウェアリソースのヘッドルームを特定します。AWS Compute Optimizer は、さまざまなハードウェアプラットフォーム でワークロードがどのように実行されるかを推測し、レコメンデーションを提供されています。
AWS Compute Optimizerでできること
AWS Compute Optimizer できることの一部を紹介します。AWS Compute Optimizerでは、直感的で簡単に実行可能な AWS コンピューティングリソースの推奨事項を提供されています。特殊専門技術を必要としたり、たくさんの時間と多額の資金を投資したりすることなく、ワークロードに最適な AWS コンピューティングリソースをすばやく特定することが可能です。AWS Compute Optimizer コンソールは、AWS Compute Optimizer によって分析されたすべてのコンピューティングリソースと推奨事項のグローバルなクロスアカウントビューを提供するため、最も影響の大きい最適化を行う機会をすばやく特定できます。
AWS Compute Optimizerを使用するメリットについて
AWS Compute Optimizerを使用するメリットについてはたくさんありますが、ここでは2つほど紹介させていただきます。
1.最大 25% のコストを削減することが可能な点
AWS Compute Optimizer のレコメンデーションを活用することで、全体で最大 25% のコストを削減できます。ワークロードの構成とリソース使用率を分析して、過剰プロビジョニングやプロビジョニング不足の可能性がある Amazon EC2 インスタンスなどといった AWS コンピューティングリソースを特定するこができます。Compute Optimizer は、AWS コンピューティングリソースのサイズを適切に調整し、異なるインスタンスサイズまたはインスタンスタイプに切り替えて、コストを節約するように推奨してくれるので上手に活用することでメリットが大きくなりますね。
2.すぐに使用を開始することができる点
AWS コンソールから 4 回クリックするだけで、Compute Optimizer が自動的にレコメンデーションを生成します。これらのレコメンデーションは、Amazon CloudWatch メトリクスと AWS リソースメタデータからの、現在のリソース使用率データに基づいています。ルールベースのしきい値を設定するために、多大な時間とお金を投資する必要はありません。圧倒的に早く使用可能にすることができる点はすごく魅力的ですね。
AWS Compute OptimizerとAWS Cost Explorerの関係
AWS Cost Explorer のリソースのサイジング推奨事項と AWS Compute Optimizer は同じ推奨エンジンを使用します。Compute Optimizer の推奨エンジンは、お客様がワークロードに最適な EC2 インスタンスタイプを特定するのに役立つ推奨事項を提供しています。Cost Explorer コンソールと API は、コスト削減につながる可能性のあるこれらの推奨事項のサブセットを表示します。お客様特有のコストとその削減に関する情報 (請求情報、利用可能なクレジット、RI、Savings Plans など) が追加されます。これにより、コスト管理の所有者はインフラストラクチャのサイジングによるコスト削減の機会をすばやく特定できるようになります。上記のように二つの関係性は密接なので二つをうまく使うことでさらに強みが生かせますね。
最後に
今回AWS Compute Optimizerについて書かせていただきました。AWS Compute Optimizerの概要、使用するメリットについてAWS Compute OptimizerとAWS Cost Explorerの関係性について基礎的な部分を紹介させていただきました。興味がある人はぜひさらに詳しく調べてみてはいかがでしょうか。