AWS IoT Device Managementの使い方について

AWS IoT Device Managementとは?

AWS IoT Device Managementとは、IoTデバイスのライフサイクル全体にわたる大規模かつ確実な登録、編成、監視、リモート管理を容易にするサービスです。

AWS IoT Device Managementの特徴

AWS IoT Device Managementでは、接続されたデバイスを個別に、または一括して登録し、簡単にアクセス権限を管理して、セキュアな状態を保つことができます。

AWS IoT Device Managementのメリット

1.支払いは実際に使用した分のみ

使用した分を支払うだけで、最低料金もありません。一括登録ワークフローに登録されたデバイスの数、デバイスに送信したリモートアクション (ファームウェアの更新など) の数、フリートインデックスへのインデックス更新およびクエリの数に対して、それぞれ課金されます。

2.迅速に行えるデバイスの登録

AWS IoT Device Managementを使用すると、デバイス名、種類、製造年、証明書、アクセス、アクセスポリシーなどのデバイス属性を安全にIoT Registryに一括で登録し、それらの属性をデバイスに割り当て、大量の接続デバイスの使用をすばやく開始できます。

3.デバイスをグループ別に組織化

AWS IoT Device Managementでは、デバイスをグループ分けし、それぞれのグループに対してアクセスポリシーを管理できます。そのため、ビル内で操作するすべてのデバイスにファームウェア更新をデプロイする、デバイス間の通信方法を定義するなどの、ビジネスやセキュリティの要件に応じて、デバイスを簡単に追跡、操作、管理できます。

4.接続されたデバイスをすばやく発見

AWS IoT Device Managementは、デバイスフリート全体から、ほぼリアルタイムであらゆるIoTデバイスを速やかに探し出すことを可能にします。デバイスID、デバイスの状態、およびデバイスのタイプなどの属性の組み合わせに基づいてデバイスを簡単に見つけて、対処したり、トラブルシューティングを行ったりすることができます。

5.きめ細かなデバイスのログ記録

AWS IoT Device Managementでは、問題が発生した場合にログデータをクエリして失敗の原因を解明できるように、デバイスログを収集することが可能です。ログは、デバイスのパフォーマンスに対して重要なメトリクスのみを含めるように設定できるので、問題をすばやく特定することができます。

6.セキュアトンネリング

AWS IoT Device Managementのセキュアトンネリングを通して取り計らわれる発信元と送信先のデバイス間において、相互に開始されたトンネル接続によって成し遂げられます。これらの確実なデバイス接続は、Transport Layer Security (TLS) を使用して認証および暗号化され、一定の時間が経過した後に接続が確実に閉じるようにユーザーが定義したタイムアウト設定を伴う形で構成することができます。

AWS IoT Device Managementのユースケース

産業用アプリケーション

AWS IoT Device Managementにより、大規模で多様な産業デバイスフリートをすばやく接続し、複数の工場現場にデプロイされた接続済みデバイスをリモートで管理、モニタリング、およびトラブルシューティングすることができます。さらには、AWS IoT Device Defenderを使用して、フリート全体で異常な動作を監査、検出し、AWS IoT Device Managementを使用して、デバイスへのホットフィックスのデプロイなど、軽減措置を取ることができます。

コンシューマーアプリケーション

AWS IoT Device Managementでは、接続された電球やWi-Fiルーターなど、配置済みのコンシューマーデバイスへの無線 (OTA) による更新のデプロイ速度を管理できます。

商用アプリケーション

AWS IoT Device Managementでは、機能、セキュリティ要件その他のビジネスカテゴリを基に、デバイスフリートを階層構造に簡単にグループ化することができます。また、フリートのインデックス設定により、接続されたデバイスの状態を把握し、複数のデバイス間で一度にアクションを実行できます。

まとめ

AWS IoT Device Managementを使用すると、デバイスの情報と構成のアップロードや確認、デバイスインベントリの編成、フリートの監視、個々のデバイスのトラブルシューティング、無線 (OTA) によるデバイスソフトウェアの更新を含むさまざまな場所に配置されたデバイスのリモート管理が可能になります。

このように、AWS IoT Device Managementの特徴や利点、使い方を理解して、能率の良い作業ができるようAWS IoT Device Managementを活用してみてはいかがでしょうか。

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