Cloud9とCloudformationについて

〇Cloud9とは

AWS Cloud9は、アプリの開発やデータベースなどをクラウド環境「コードの記述・実行・デバッグ」が可能なクラウドベースの統合開発環境 (IDE) になります。
また、Cloud9には、「コードエディタ」、「デバッガー」、「ターミナル」なども含まれていたり「GitHub」や「Heroku」等の他のツールとの連携がスムーズに行えるなどの特徴も持っております。
クラウド環境で動作が行われるため、パソコンや端末に依存することなく開発環境を準備することができ、無料で使用できるのもできるのも特徴のひとつです。
Cloud9 には、「JavaScript」、「Python」、「PHP」等のプログラム言語に不可欠なツールがあらかじめパッケージ化されているため、
新しいプロジェクトを開始する度にファイルをインストールしたりする必要はありません。
Cloud9のIDEはクラウドベースの為、オンラインの環境下であれば、社内や自宅、その他どこからでも作業を行うことが可能となります。
また、Cloud9は、サーバーレスアプリケーションを開発する際のシームレスなエクスペリエンスが提供されている為、
「リソースの定義」、「デバッグ」、「サーバーレスアプリケーションの実行の切り替え」を簡単に行うことができます。
Cloud9を使用すると、開発状況をチームとの共有が行える為、ペアプログラミングを行って互いの入力をリアルタイムで追跡することが可能です。
ただし、海外のサービスなので日本語には今のところ非対応なのでご注意ください。

◎Cloud9の特徴

■ブラウザでコードの記述

AWS Cloud9では、マネージド「Amazon EC2インスタンス」または「SSH」を
サポートする既存のLinuxサーバーで開発環境の実行が行えます。
よって、ブラウザのみでアプリケーションの「作成・実行・デバッグ」が可能となり、
ローカルのIDEを別でインストールする必要がなくなります。

Cloud9のコードエディタおよび統合されたデバッガーには、「コード補完」、「ステップスルーデバッグ」
などの機能
が含まれています。
Cloud9 ターミナルでは、追加のソフトウェアのインストール及びgit pushの実行、
コマンドの入力が可能なブラウザベースのシェルエクスペリエンスを利用することが可能です。

■リアルタイムで共同でコーディング

AWS Cloud9では、チーム内での共同コーディングが可能です。
開発環境をチームと共有し、プログラミングを同時に行うことが可能です。
共同作業中チームメンバーは互いのタイピングからリアルタイムで確認でき、IDE内からチャット機能も使用可能となります。

◎Cloud9のメリット

■端末環境に依存しない

ブラウザでアクセスしてクラウド上で動作するので、操作する端末の環境に依存することはありません。
通常では開発だけでなく「デプロイ」や「運用」業務も開発ツールが必要な場合が多いのでその都度、
使用端末にツール等を準備する必要があるのですが、
Cloud9の「environment」に1度あらかじめ用意しておけば使用端末ではブラウザだけ用意すれば準備完了なので大変便利です。

■場所を選ばない

操作端末の環境に依存しないということはオンラインであれば外出先または、
自宅からでも同じenvironmentを操作することになる為、継続的な作業などにとても向いています。
また、「ログイン履歴」や「環境操作」などのイベントはAWS CloudTailで記録することも可能です。

〇CloudFormationとは

AWS CloudFormationは、AWSのサービスの1つです。
CloudFormationは、AWSで環境を構築する際に、
リソースの設定及びプロビジョニングをコード化したテンプレートを作成することが可能となります。
1度作成をしておけば次回、新しい環境を構築する際、以前作成したものを元にすることが可能です。
CloudFormationがあれば、IaC(Infrastructure as Code)も実現しやすくなり
あらかじめリソースの設定やプロビジョニングを行うことにより、
同じリソースと設定の環境を複数構築し、一括管理することが可能となります。
リソースとは、AWSで提供されている「EC2」や「VPC」などのサービス、それらを繋ぐ「Attache」等、
環境を構築する為の部品のことになります。

◎CloudFormationの特徴

・AWSリソースを自動で構築可能。(※EC2やRDS、S3等)

・テンプレート(JSON形式)を1度作成すると、同じ構成を元に再度構築可能。

・CloudFormation自体の使用は無料。(※Amazon EC2やAWS ELBなど、ほかのAWSリソースで料金が必要)

・テンプレート化で、AWSの構成を見える化、バージョン管理も可能。

■インフラの管理や制御の簡略化

CloudFormationを使用すると、テンプレートからスタックを作成しモデル化することにより、
その環境で利用するリソースを一括管理し、運用を行うことができます。
CloudFormationを使用していない場合、開発者が1つ1つリソースを管理し、設定を行わまければ行けない為、
環境構築に多大な工数がかかる上、人為的ミスの発生リスクも伴います。
結果、CloudFormationを使用した場合、工数の増加や、人為的ミスの増加も抑えられます。

■料金は無料

CloudFormationの利用料金は無料ですが、CloudFormationは単独で利用することはない為、
Amazon EC2やAWS ELBなど、ほかのAWSリソースで料金が必要となります。

◎まとめ

いかがでしたでしょうか。本記事ではCloud9とCloudFormationについて簡単にご紹介いたしました。
ご興味ある方はご利用いただくと大変便利だとご理解いただけると思うので気軽に始めてみてはいかがでしょうか。

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