RDS for Auroraについて

クラウドサービス提供するAWSの中でも代表的なサービス1つにRDSというリレーショナルデータベースを提供するサービスがあります。RDSを利用することでクラウド上でリレーショナルデータベースのセットアップやオペレーション、スケールなどが可能になります。また、データベースのセットアップやバックアップなど時間がかかる作業を自動化してくれるという機能もあるためアプリケーションの開発に集中することができてしまうというとても優秀なものです。そんなRDSではデータベースエンジンとしてさまざまなデータベースを利用することができます。利用できるデータベースは6つあります。

Amazon Aurora

Postgre SQL

MySQL

MariaDB

Oracle

SQL Sserver

このようにデータベースエンジンとして選択できるもののなかで今回はAmazon Auroraを使用したRDS for Auroraを紹介していきたいと思います。

RDS for Auroraとは

RDS for Auroraとは、MySQLとPostgreSQLと互換性のあるクラウド向けのリレーショナルデータベースのことです。
RDS for Auroraは従来のエンタープライズデータベースのパフォーマンスを持ちながらオープンソースデータベースのシンプルさとコスト効率も高いと言われています。
今回はそんなRDS for Auroraの特徴をいくつか紹介していきます。

優れた性能と拡張性

RDS for Auroraの魅力としてあがられるものとして速さがあります。標準的なMySQLと比べ約5倍、標準的なPostgreSQLと比べ約3倍の処理速度を実現しています。また、商業用のデータベースと同等のセキュリティ、可用性、信頼性を約10分の1のコストで実現することができます。
また、必要に応じて小さなインスタンスタイプから大きなインスタンスタイプにデータベースデプロイを簡単にスケールアップ、スケールダウンすることができます。

高可用性と耐久性

RDS for Auroraは、3つのアベイラビリティーゾーンにわたってユーザーのデータを6個レプリケーションし、継続的にAmazon S3にバックアップすることで、可用性が99.99%を超えるように設計されています。
物理ストレージの障害は内部的に復旧され、インスタンスのフェイルオーバーは30秒未満で完了するようになっています。また、Grobal Databaseを利用すれば、単一のAuroraデータベースを複数のAWSリージョンで利用できるため、ローカルで高速な読み取り、迅速な災害復旧が可能です。

高い安全性

RDS for Auroraでは、データベースのために複数のレベルのセキュリティが用意されています。Amazon VPCによるネットワークの分離や、AWS Key Management Serviseを介して作成、制御されるキーを暗号化することや、移動中データのSSLによって暗号化するといいった機能があります。また、暗号化されたインスタンスでは、基盤となるストレージが暗号化されます。このような複数のセキュリティが用意されていることによって高い安全性を確保しています。

MySQL、PostgreSQLとの互換性

Amazon Auroraのデータベースエンジンは、MySQLやPostgreSQLとの互換性があり新しいリリースとの互換性も定期的追加されています。
そのため、MySQLやPostgreSQLのインポート、エクスポートツールやスナップショットを使用して、データベースを簡単にAuroraに移行することができます。
また、既存データベースで使用しているアプリケーション、ドライバー、ツールなどをほとんど変更せずにAmazon Auroraを使用することができます。
また、これらの互換性があるという観点からクラウドへのデータベース移行先としてAmazon Auroraに注目が集まっています。とくに商業用データベースエンジンからの移行のさいはAWS Database Migration Serviseを使用することで、安全に移行できます。

フルマネージド型

RDS for Auroraは、完全フルマネージド型のサービスであり、ハードウェアのプロビジョニング、データベースのセットアップ、パッチ適用、バックアップなどの時間を有する管理作業を自動で行ってくれます。
また、RDS for Auroraでは、自動的にデータベースがモニタリングされ、Amazon S3にバックアップされるため、きめ細かいポイントインタイムリカバリを実行できます。

さいごに

現在では多くの場所でRDS for Auroraのようなリレーショナルデータベースが使用されており、どのような機能のあるデータベースを選択するかでシステムの開発や運用に影響します。そのため、AWSのクラウドサービスの知識を学習しておくと良いでしょう。

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