テレワークでよく使われるシステムの比較

はじめに

昨今、新型コロナウイルスの世界的大流行の影響で注目されている「テレワーク」ですが、どんなシステムを使えばいいのかわからない、という方も多いでしょう。そこで、この記事ではテレワークでよく使われるシステムについて比較し、メリットやデメリットなどについて説明していきます。

テレワークとは

そもそも「テレワーク」とは一体どのようなものなのでしょうか。「テレワーク」とは、会社のオフィスで行っている業務をオフィス以外で行うことをいいます。「リモートワーク」もよく聞かれる単語ですが、同じ意味で使われています。

テレワークで使われるシステム

テレワークでは、それぞれの場所で業務を行うためリモート(遠隔)で会社のパソコンに接続したり、ビデオ通話などで会議を行う必要があります。また、業務に関するフォルダを共有するクラウド等も利用することもあります。

Zoom

Zoom Video Communications社が提供するWeb会議システム、「Zoom」です。Zoomの最も大きな特徴は、会議用のURLを共有するだけで済むため、相手がZoomアカウントを持っていなくても会議ができる点でしょう。会議相手にアカウントを作成させたり、教える必要が一切ないのはスムーズに会議を進める上で非常に重要です。また、1対1の会議であれば無料プランで無制限に会議ができ、3人以上でも40分までは無料プランで会議ができます。長時間の会議となる場合は有料プランの契約が必須です。

デメリットとしては、会議ごとに毎回URLを作成しなければならず、過去のチャットログを見ることができない点です。以前に行われた会議でどのような会議が行われたか、別途メモをしていく必要があるため、Zoom一つですべてを解決することはできませんので注意が必要です。過去のチャットログをそのまま残していきたい方は、比較しているSkypeなどをおすすめします。

また、「Zoom Bombing」といわれるZoomでのテロ行為もあります。ZoomのURLは「https://zoom.us/j/数字9桁」と決まっているため、パスワードを設定していない場合は適当に入力するだけで会議に参加できてしまいます。この状況を利用して、突然会議に参加し過激な発言や画面越しに銃口を向けたりすることで、相手に精神的ダメージを与えていきます。パスワードを設定することで対策できますので、利用する際にはパスワードを設定することをおすすめします。

Skype

マイクロソフト社が提供するインターネット電話サービス、「Skype」です。Skypeはチャット機能が充実しており、普段からチャットとしても利用している方たちにとっては、そのまま通話するだけで会議ができます。また、会議のチャットが残るため、会議でどのようなチャットがされたかをすぐに振り返ることができます。

デメリットとしては、会議相手がSkypeを利用していない場合にアカウント作成をしてもらわなければならない点です。普段から会議やチャットをしている相手であれば問題ありませんが、社外の方と会議をする場合に相手がSkypeアカウントを持っていない場合も多々あるでしょう。その際にわざわざアカウント作成をお願いするのは難しいため、Skypeを利用することが難しくなってしまいます。作成ができない際には、比較したZoom等などをおすすめします。

リモートデスクトップ接続

Windows10に標準で搭載されている「リモートデスクトップ接続」です。同ネットワーク内のIPアドレスを入力することで、Windows 10 Homeの場合はホスト側PCになることはできませんので注意が必要です。最大のメリットとしては、無料で使用できる、という点です。後述のTeamViewerは法人単位など商用の場合は有料となってしまうため、無料でできるという点は非常に魅力的です。

デメリットとしては、VPNを使用しないと同ネットワークでしか使えず、事前設定が必要である点です。テレワークでリモートデスクトップ接続する場合はホストのVPNを接続した状態でなければ接続することができません。また、事前にホスト側PCでリモート接続の許可をしておく必要があります。これらが面倒であれば、比較しているTeamViewerを利用することをおすすめします。

TeamViewer

TeamViewer GmbH社が提供するリモートデスクトップソフト、「TeamViewer」です。TeamViewerはホスト側のTeamViewer IDとパスワードを知って入ればリモートで操作が可能になります。また、WindowsだけでなくAndroidやiOSなどのモバイル端末で使用されているOSとも互換性があり、様々な用途で使用できる点が最大のメリットと言えます。

デメリットとしては、商用の場合は有料となってしまうことです。比較したリモートデスクトップ接続は無料ですが、TeamViewerになってしまうため注意が必要です。ただし、個人利用の場合は無料です。

まとめ

システムを比較してみましたが、それぞれにメリットとデメリットがあり、一概にこのシステムがいいとは言えません。用途や普段使用しているシステムなどと比較して、テレワークに利用しやすいシステムを決めてみてはいかがでしょうか。この記事があなたの一助となれば幸いです。

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