フルリモートとは?魅力とデメリット、エンジニアとの相性について

はじめに

働き方改革により、「リモートワーク」という形態の働き方が注目されています。また、最近では、コロナウイルスの影響で、リモートワークの導入が加速しているので、実際にリモートで働いている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、フルリモートワークで働く魅力とデメリット、そしてフルリモートとエンジニアとの相性についてご紹介します

フルリモートとは?

リモートワークというものは、「会社から離れた場所で働くこと」を指します。そのため、フルリモートワークは、完全なリモートワーク、つまり「完全に出社をせずに働くこと」を意味します。リモートワークを推進している企業はありますが、週に数回出社しなければいけなかったりする場合があり、フルリモートワークを取り入れている企業はまだ多くはないのが現状です。

フルリモートワークの魅力とは?

通勤・退勤ストレスからの解放

フルリモートワークは、会社へ出社する必要がありません。そのため、フルリモートワークができれば、毎日満員電車に揺られながら時間をかけて通勤したり、退勤したりしなくて済むようになります。ザイマックス不動産総合研究所がおこなった『首都圏オフィスワーカー調査2019(2019年6月4日公表)』によると、通勤ストレスがビジネスパーソンの仕事や私生活への満足度に影響を与えていることが明らかにされています。時間の面では、毎日通勤に1時間かかっているのであれば、通勤と退勤だけで毎日2時間も使っていることになります。月に20日出社するとして、単純計算で月に40時間、年間で480時間と膨大な時間を費やしていることがわかります。フルリモートワークでこれまで費やしてきた通勤・退勤の時間を自分のため、家族のため、大事なパートナーのために使えるようになるのは、とても魅力的なことではないでしょうか。

好きな場所で仕事ができる

フルリモートワークは、会社に行かなくてよいので、好きな場所で仕事をすることができます。パソコンとインターネットが使える環境があればよいので、働く場所にとらわれることがありません。「田舎暮らしがしてみたいけど、職場が遠すぎる…」などと悩む必要もなくなります。自宅はもちろん、お気に入りのカフェや旅行先でだって仕事ができます。

仕事の生産性があがる

会社に出勤してオフィスで働くと、社員同士の世間話や無駄な会議などがあり、本来するべき仕事以外の時間も出てきます。しかし、フルリモートで働くと、これらが無くなるので仕事に集中することができます。また、先述したとおり、フルリモートワークをすることで、通勤・退勤がなくなること、好きな場所で働けることによって、さまざまなストレスが激減します。ストレスが減ると、仕事のモチベーションがあがり、生産性の高い仕事ができるようになります。生産性の高い仕事ができれば、さらに仕事のモチベーションがあがるため、良いループになるでしょう。

コストの削減

これは会社側のメリットになります。フルリモートワークであれば、社員たちは会社へ電車やバスなどを使っていく必要がなくなるので、社員の交通費が大幅に削減できます。交通費だけでなく、オフィスの賃料、オフィスに置く机、椅子、キャビネットやその他備品も不要なので、その分のコストも削減することができます。

フルリモートワークのデメリット

フルリモートワークには、多くのメリットがあることがわかりましたが、一方でデメリットはないのでしょうか。ここでは2つご紹介していきます。

情報漏洩のリスク

リモートワークやフルリモートワークは、社外で働くことになるので、機密情報が外に漏れる可能性があります。パソコンやタブレット端末が紛失してしまい、個人情報を抜き取られてしまうことだってあります。情報漏洩をしてしまうと、企業の信用にかかわります。セキュリティを守るソフトの使用を徹底するなど、従業員のセキュリティ意識を高めていくことが求められます。

コミュニケーションが不足してくる

フルリモートワークをすることになると、会社に出勤して、上司や同僚、部下の人と会うということがなくなるので、必然的に直接対面でコミュニケーションをとることがなくなります。コミュニケーション不足により、業務を進めていくにあたって、必要な情報が共有できていなかったり、認識に相違があって誤った判断が招かれることが生じてしまいます。このような事態を防ぐために、ビデオ会議のツールやチャットツールを用いて十分なやりとりをすることが求められます。
また、人によっては家から一歩も出ずに自宅で仕事をする場合もあり、孤独感を強く感じて精神状態が悪化してしまうこともあります。精神状態が安定していなければ、よい仕事はできませんし、社員の退職にもつながってしまいますので、会社側は社員の精神面のケアにも注力していく必要があります。

フルリモートワークとエンジニアの相性

IT業界では、インターネット環境とパソコンがあればできる仕事が他の業種よりも多いため、リモートワークがしやすいです。そのため、エンジニアも比較的リモートワークで働きやすい職種と言えるでしょう。上流工程でクライアントと直接のやりとりが多数発生する場合は、出勤する必要な時もありますが、他の工程では出社せずにリモートが可能で、実際にリモートワークが進んでいる職種でもあります。仕様書を元にプログラミングをし、テストをする工程まで、出社せず作業が可能な場合が多いです。

まとめ

今回はフルリモートワークの魅力とデメリット、エンジニアとの相性についてご紹介しました。フルリモートワークにはデメリットもありますが、問題点を解決することさえできれば、メリットが大きいのではないでしょうか。時間は戻せないし、お金で買うこともできません。フルリモートで働いて時間を作ることができるのは何にも代えられないメリットだと言えるでしょう。IT業界、エンジニアはフルリモートと相性がよいので、「時間的余裕が欲しい」、「生産性の高い仕事をしたい」という人は、一度フルリモートで働ける環境がないか探してみるのはいかがでしょうか。

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