SharePoint Server 2019について

SharePoint Server 2019とは

「SharePoint Server 2019」とは、セキュリティの観点からの信頼性・ユーザーが情報を管理するのを容易さ・共同編集や作業をすることができるサービスです。
モバイル表示にも対応しており、モバイルアプリをインストールすることで利用することができます。チームワークを強化するために、より生産性の高いサイトをグループやチームで作成できます。先ほども紹介したモバイルアプリや、Windows以外のPCでも容易に利用することができるため、さまざまなメンバーと共同で作業することができるサービスです。
また、SharePoint Server 2019は言わば「ファイルや情報などのユーザー同士で共有連携できるサービス」であり、普段の業務でのファイルや情報を一つのシステムに統一することができるサービスで、SharePoint Server 2019を利用することで効率性が上がり、組織・チームグループ内でのコミュニケーションや業務をスムーズにしてくれます。グループ・組織全体で共有したいニュースや情報をみやすいUIで表示・伝達することができるので、ユーザーは最新の情報を容易に取得することができます。

ビジネスの観点からみると重要な機能としては以下があります。

  • チームサイトポータルを簡単に立ち上げることが可能となり、掲示板などの情報共有スペースをグループやチームごとに作成可能
  • ワークフローメールでのコミュニケーションでは煩雑化しやすいワークフローをシステム上で完結
  • エンタープライズ検索全文検索でファイルだけでなくシステム上の様々な情報を見つけることが可能
  • コンテンツ管理ファイルはバージョンごとに管理がされているので最新版の確認や修復が簡単
  • 簡単にアンケートを作成することができ・集計できる「アンケート機能」を利用して社員やグループ・チームのの声を拾い上げる
  • 外部共有外部ユーザーを招待することで組織外の人ともファイル・情報共有が可能
  • 共同作業システム上に保存されているOfficeファイルはチーム内で共同作業が可能

簡単に機能を紹介しましたが、全ての機能はビジネスシーンに最適化されています。SharePoint Server 2019があることで情報のやりとりが加速し業務のムダやムラを削減することにつながるでしょう。

SharePoint Server 2019の新機能

モダンユーザーエクスペリエンス

SharePoint Onlineでは当たり前に利用できるようになったモダンUIがついにオンプレミスに投入されます。チームサイトはモダンUIに対応するために、元来トップページに利用されてきたWikiページだけではなく、サイトページが利用できるようになります。これに伴いWebパーツもモダンUI対応のWebパーツになります。
ちなみに、開発者の方は新たなWebパーツ開発に必要な知識としてSharePoint Frameworkに取り組んでおきましょう。Webパーツ開発はフロントエンド技術を利用して構築ができ、TypeScriptやSassを使って効率よくWebパーツを開発できます。
SharePoint FrameworkがSharePoint Server 2019に対応したというアナウンスはまだですが、すでにSharePoint Server 2016 feature pack 2で対応していますので、時間の問題です。リストもモダンUIが利用できるようになるため、列の書式を使ったカスタマイズも可能です。また、ライブラリもモダンUIが利用できます。

ファイル共有

アップロードできるファイルサイズが250MB上限がまででしたが、SharePoint Onlineと同じく15GBまでに上がります。またファイルやフォルダ名もSharePoint Onlineと同様に、#や%もサポートされます。
アプリ開発に使われるファイルなどにこうした文字が含まれることがありますが、こうしたファイルもSharePoint Server 2019やoneDriveに格納できるようになります。

リストとライブラリ

規定のリストとライブラリエクスペリエンスは、最も一般的なタスク用に最適化されており、コマンドバーを利用し、ファイルをコピー・移動させます。また、ドキュメントをピン留めし、ファイルをリンクとして追加し、簡単にフィルター処理や並べ替えを行い、列に書式設定を適用できます。

ドキュメントライブラリ

従来のビューでは異なる、または利用できないいくつかの古典的な機能があります。これには、いくつかの列の種類と一部のカスタマイズが含まれます。

チームサイト

これまで以上に共同作業を行うことができます。チームサイト内のユーザーには、サイトアクティビティ・モダンニュース・クイックリンクが事前に設定されています。
最新機能と同様に、チームサイトはスマホなどのモバイルデバイスでも最適に表示されますが、ここでは、従来のチームサイトとモダンなグループの主な違いをいくつか紹介します。ホームページチームのサイトテンプレートからクラシックチームサイトを作成すると、お知らせ、予定表、リンク用のWebパーツがホームページに自動的に追加されますが、最新のサイトでは、ニュース、クイックリンク、サイトアビリティ、ドキュメントライブラリのセクションが表示されます。

コミュニケーションサイト

コミュニケーションサイトとは、他のユーザーに情報を伝達するために最適な場所で、レポート、ニュース、ステータス、その他の情報を視覚的に説得力のある形式で共有することができます。
コミュニケーションサイトの目的は、元来の発行サイトの目的に似ていますが、さまざまな違いがあります。一般的に、コミュニケーションサイトは作成が簡単であり、発行サイトインフラストラクチャには依存しません。

迅速なサイトの作成

SharePoint Server 2019の高速なサイト作成機能を例用することで、ものの数秒で新サイトを構築することができます。高速サイト作成の機能は、以下に記載があるサイトテンプレートで利用することができ、サポートがされるようになっています。

  • OneDriveの個人サイト
  • (モダンのみ)チームサイト
  • コミュニケーションサイト
  • 高速サイトを構築できる機能(高速サイト作成)は、エントリーポイントでサイトを構築する際に利用可能
  • OneDrive 個人用サイトの自動プロビジョニング機能
  • SharePoint homeのサイト作成ボタン
  • New-SPSite PowerShellコマンドレットのCreate From Site Masterでのスイッチパラメーター

モダンなWebパーツ・サイトページの作成機能

SharePoint Server 2019ではチームサイトでモダンサイトページやモダンWebパーツをユーザー自身が追加できるようになりました。サイトアクションの「ページ追加」、またはページライブラリ(「サイトページ」をクリック)を使用します。

モダン検索エクスペリエンス

SharePoint Server 2019には、もともとある検索エクスペリエンスに加えて、モダンな検索エクスペリエンスも用意されています。
ユーザーにとってモダンな検索エクスペリエンスの印象(見た目)で特によく分かる違いとしては、検索ボックスに文字を入力を開始する前に検索結果が画面に表示され、入力するたびに結果を更新していくという点です。

PowerApps、Power BI、およびPower Automateとの統合

SharePoint Server 2019は、クラウドとユーザーをそれぞれにより密接な関係にし、PowerApps、Power BI、Power Automateといったクラウド機能が利用できるようになりました。
SharePoint Server 2019には、オンプレミスデータに連携接続するためのPowerAppsやPower Automateなどのフォーム機能やプロセス自動化機能が含まれます。これらの機能はゲートウェイを経由して構成・構築する必要があります。

SharePointホームページ

SharePointホームページではモダンなUIエクスペリエンスが用意されており、これによりオンプレミス・オンラインを問わずに全てのサイトに接続することができるようになりました。ユーザーがインターネットを介して一体的に様々なサイトを移動できるため、全てのサイトのアクティビティをひと目で全体的に把握することができます。
また、カスタマイズとして、チームニュースのビューとして表示することもできますし、SharePointホームページは、ユーザーが能動的に新しいモダンなサイトを作成する際のスタート地点にもなります。さらに、SharePointホームページでのセルフサービスサイト作成エクスペリエンスにおいて、デフォルト設定以外の代替のアクセスマッピング(AAM)ゾーンのサポートが完全にされるようになりました。

OneDrive同期アプリによるファイルの同期

Groove.exeではなく、新しいOneDrive同期アプリを利用することで、SharePoint Server 2019のチームサイトと個人用サイト内のファイルをデバイスと同期することができます。
OneDrive同期アプリでは、プッシュ通知、IRM、ファイルオンデマンド、による保護など高度な機能をサポートしながらも、簡単に利用することができます。

最後に

いかがでしたでしょうか。以上のように、コラボレーションの中核を担ってきたSharePoint Server 2019はモダンインターフェースをはじめ、多くの変更点があります。
本記事では「SharePoint Server 2019とは」の部分を大まかに説明しました。他にも変更点としてはあるので、気になる方はぜひ検索してみてください。

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