sharepoint導入における類似サービスとの価格比較

sharepointを利用するために

sharepointを利用するには2通りの方法があります。1つはsharepointサーバを利用する方法です。これはWindowsサーバにsharepointをインストールする方法で、「オンプレミス版」といいます。もう一方はsharepoint onlineといい、sharepointを期間契約する「クラウド版」です。今回は「オンプレミス版」と「クラウド版」の違いや価格面に関して紹介していきます。

機能面の違い

sharepointは共有ツールであるため、どちらも社内からのアクセスは可能です。しかしながら、オンプレミス版は社外からのアクセスをすることは不可能です。クラウド版であれば、社外から社内のsharepointへアクセスすることができます。つまり、クラウド版はどこからでも、どんなデバイスからでも、WordやExcelなどのドキュメントを参照したり編集したり共有できます。これが大きな違いといえるでしょう。

オンプレミス版とクラウド版のメリット、デメリット

先述のとおり、オンプレミス版は社内からの確認は可能ですが、社外からの確認が行えません。しかしながら、クラウド版は社外からもアクセスできる反面、セキュリティの部分で成りすましなどが考えられます。また、特定のネットワークや特定の端末のみからどうしても接続させたいというニーズがあるのもたしかです。ただし、これらの要件を全てクラウド版で満たそうとするとリスクに対するコストが高くなってしまうのも事実です。

バージョンアップに関する視点だとどうでしょうか。クラウド版はマイクロソフト社が管理するサーバに間借りするようなイメージです。そのため、バージョンアップは契約期間中常に行われるため、手動でユーザーがバージョンアップをかけなければならないというのはございません。大幅なバージョンアップは事前にsharepointから通知はありますが、ユーザー側で何か設定をするかというとその必要はございません。つまり、常に最新版のsharepointを利用することができます。一方で、オンプレミス版は3年から5年のペースで新バージョンが発売されます。ここでバージョンアップをしなければ購入したバージョンを使い続けることになります。Officeの旧バージョンを使い続けるようなイメージです。1度導入するとバージョンアップしない限りは同じ機能を使い続けられます。しかし、バージョンアップを保留してしまった場合、新バージョンのサーバに対する抵抗が大きくなり、sharepointサーバを切り替える際のコストの増加や使用方法を展開する手間が増えてしまいます。一概にオンプレミス版のsharepointサーバ、クラウド版のsharepoint onlineのどちらがいいとは言い切れませんが、先述のようなメリット、デメリットがあるのは事実です。

sharepointサーバの構成

sharepointサーバ(オンプレミス版)はただ単にサーバを用意するだけでは使えません。使用するのに必要なものがあります。今回は必要なものを紹介していきます。

(1)サーバ

sharepointサーバなのでその名の通り、sharepointを稼働させるためのWindowsサーバが必要となります。1台のみでも稼働はしますが、サーバの台数を抑える一方で何か障害が発生した際には代わりがないため限界があるのも確かです。小規模な導入や試験的に導入するには良いと言えます。

(2)ライセンス

ライセンスは2つのものが必要となります。1つはサーバ側に必要なソフトウェアのライセンスです。もう1つはユーザーごとに必要なクライアントアクセスライセンスです。何人のユーザーを使用できるようにするかという上限もこれを購入した数に依存します。

上記を踏まえるとイニシャルコストがオンプレミス版のsharepointサーバは多くかかるようです。一方でsharepoint online(クラウド版)はクライアントアクセスライセンスのみを購入するようなイメージとなります。

sharepointサーバとsharepoint onlineの価格

sharepointサーバは先述の通り、用意するものが3つあることを説明しました。ハードウェアであるサーバに加えてライセンスを購入します。企業や組織の規模に依存するため。サーバの台数を増やしたり、使用するユーザ数が多いとそれに見合ったライセンスを購入する必要があります。そのためイニシャルコストは一概には言えませんが、100万円以上はかかるものと想定します。

では逆にsharepoint onlineはどうでしょうか。sharepoint onlineはハードウェアであるサーバは購入する必要はないですが、ライセンスであるプランを購入する必要があります。現在、sharepointは3つのプランが用意されています。「プラン1」「プラン2」「Microsoft 365 E3」です。一番最後の「Microsoft 365 E3」ですが、Microsoft 365を購入することで、sharepointが内蔵されているため、問題ございません。また、Microsoft 365はOffice製品がひとまとめとなっているもので、sharepoint以外にもWordやExcel、PowerPointなどを同時にインストールすることができます。Microsoft 365の価格は1ユーザあたり月額2170円です。年間契約であるため、12ヶ月使用することとなります。

では、プラン1とプラン2の違いは何でしょうか。違いは色々とありますが、代表的なものを1つ紹介します。まずは個人に割当可能なストレージの容量です。プラン1の場合は1ユーザに対して1TBですが、プラン2では無制限です。無制限といっても、例えば全体で4ユーザでプラン2を購入したとします。この場合、プラン2だから無制限と思われるかもしれませんが、全体で5ユーザ未満であるため、1TBとなります。プラン2でも5ユーザ未満の購入であれば無制限とはなりません。プラン2はプラン1の内容を包括しており、プラン1はどちらかというと、小規模向け、プラン2は中規模から大規模向けと言えます。価格体系はMicrosoft 365と同じで、年間契約をしてプラン1は1ユーザあたり月額540円、プラン2は月額1090円で全て税別です。中規模、大規模でOffice製品も合わせて購入したい場合はMicrosoft 365の購入を、shareopint単体で購入したい場合はプラン1もしくはプラン2をおすすめ致します。

まとめ

いかがでしたでしょうか。Sharepoint利用する方法から価格までの違いをざっと紹介させて頂きました。この記事があなたの役に少しでも立てれば幸いです。

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