UiPathによる自動化とSharePoint

はじめに

業務改善のツールとしてRPAツールがあります。このRPAツールとは、業務を自動化することに使え、生産性の向上につながることが期待できます。このRPAツールは利用される機会が増加傾向にあり、注目のツールの1つとなっています。今回は、RPAツールの1つであるUiPathの仕組みと同じく生産性の向上を期待できるSharePointの活用方法について紹介していきます。

UiPathとは

UiPathは、手作業で行っていた業務を自動化するロボットを作成するRPAツールの1つです。定型的な業務を自動化することでコストの削減ができ、他の業務に時間を充てることができます。実際にプログラミングの知識が必要なわけではありませんが、プログラミングの知識があったほうが、UiPathをより有効に活用することができます。アメリカに本社を置くUiPath社が提供しているツールで、グローバルに事業を展開しています。

UiPathの機能

UiPathの開発環境やアプリケーションを紹介します。

UiPath Studio

UiPath Studioとは、業務自動化ロボットを作成する開発環境です。これまでのアプリケーション上で操作を自動化するマクロなどのツールは、自動化する内容に合わせてプログラミングをする必要がありました。UiPath Studioでは、基本的にはプログラミングの技術を必要としません。

自動化ロボットを作成する上で、アクティビティと呼ばれるロボットの動作をドラッグアンドドロップで指定、それらをつなぎ合わせることで直感的に作業フローをモデル化することができます。また、レコーダー機能と呼ばれるユーザ操作を記録する機能を用いて、コンピューター上で実際に行った操作をフロー化しその動きをロボットが同じように操作することが可能です。

Orchestrator

Orchestratorは、UiPathで作成したロボットを保護、管理するためのロボット管理ダッシュボードです。Orchestratorは、組織の標準的な資格情報を使用しつつセキュリティ体制を強化することができます。ロボットのすべてのアクティビティをOrchestratorに記録することができます。また、Orchestratorに組み込まれたリアルタイムダッシュボードに各ロボットの関連情報を視覚的に表示するので、ロボットの稼働を監視することが容易になります。

ロボットの稼働に異常を検知した場合は、アラートで知らせてくれます。Orchestrator Mobileアプリを活用することで、場所と時間に関係なくロボットの状況を確認管理することが可能です。APIを用いることで、社内外の各種アプリケーションと連携させることが可能です。

UiPath Robot

UiPath Robotは、UiPath Studioで作成したプロジェクトをWindows上で実行するためのツールです。UiPath Studioで作成したプロジェクトを公開することによってロボットで実行することが可能になります。実行方法には、GUI、CUI、Orchestratorなどが用意されています。人が操作することにより動作するロボットであるFront Office Robotとサーバーで動作し、人による操作が不要なBack Office Robotの2つがあります。

SharePoint

SharePointは、ファイルや情報の共有、共同作業などが簡単にできることで生産性の向上を期待できる業務改善ツールの1つです。チームや部署ごとにポータルサイトを作成できます。コンテンツの変更や更新が自動的に行われるので、重要な通知などをタイムラグなく受け取ることが可能です。通知や承認といった簡単さ作業をシステム上でわかりやすく完結することができます。SharePointは他の製品と組み合わせることで、利便性の高いツールとなり、より多くのことができるようになります。

SharePointとUiPath

SharePointとUiPath Studioを接続して、SharePointに連携するRPAプログラムを作成することができます。SharePointで管理しているタスクのチェックやシステムへのデータ連携の自動化、更新の処理などをUiPathを用いて自動化することができます。

そのほかの自動化ツール

Excel VBA

VBAはExcelを操作するためのプログラミング言語で、Excelの基本とした業務改善、システム作成を行う場合はVBAを用いることができます。UiPathとは異なり、プログラミングのための知識が必要となります。VBAを用いることでExcelの操作を自動化することができます。

Microsoft Power Platform

Microsoft Power Platformは、Microsoft 365やDynamics365や他社のクラウドサービスなどに蓄積されているデータを利用して、ユーザ企業独自のアプリケーションを簡単に移行移築できるプラットフォームです。Microsoft Flowに自動化ツールであるRPA機能を追加したものです。プログラミングを使用せずに蓄積されたデータを元にユーザが必要なアプリケーションやサービスを開発することができます。

Power Platformは、Power Apps 、Power BI Power、Power Automate 、Virtual Agentsの4つから構成されておりPower Automateでは、複数のWebサービスや社内システムをつなげ、定義したワークフローに従って操作をすることができるWebサービスです。Microsoftの自動化ツールとしてはこのようなものがあります。

おわりに

UiPathについて知識を深めていただくことはできたでしょうか。RPAツールは、業務の効率化をするにあたって非常に便利なツールとなっています。RPAツールを使いこなすことで、定型業務以外に時間をあてることができ、より充実した仕事をできるようになるのではないでしょうか。

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