MOSについて|MOSとは

はじめに

今や社会人には必須となったパソコンスキル。どの業界にいても、どの職に就いてもほとんどの場合はパソコンを使います。今回はそのパソコンに関するスキルを証明することができるMOS資格試験について執筆します。

MOS資格試験とは

MOS(microsoft office specialist)資格試験について簡単に説明すると、皆さんもよくご存じのoffice 365などのアプリケーションを使って、ExcelやWordなどの利用スキルを証明する資格のことです。日本国内では2020年2月の時点で累計受験者数が440万人を超えました。また、日本語以外にも英語、中国語、フランス語などの言語に翻訳され、多くの国と地域で実施されています。個人でのスキル証明のための受験以外にも、企業研修や学校の授業、課外授業などでの活用もされています。
MOSの試験科目にはExcel、Word、PowerPoint、Access、Outlookの5つの種類があり、ExcelとWordのみ、それぞれ一般レベルと上級レベル(エキスパート)が存在し、Accessは上級レベルしか存在しません。なお、いきなりエキスパートから受験することも可能です。注意点として、資格のバージョンアップ及び更新制度はありませんので、新しい資格のバージョンを取得したい場合は改めて受験することが必要です。

MOSを取得するメリット

MOSを取得するメリットは大きく分けて3つあります。それぞれのメリットについて見ていきましょう。

パソコンスキルの習得

まず1つ目のメリットは、パソコンスキルの習得です。MOS資格試験はExcel、Word、PowerPointなどを実際にパソコン上で操作する実技試験です。ですので、試験に合格するためにはそれらのMicrosoft office製品の機能を実際に使用して勉強するのが一番の近道です。勉強しているうちに、必然的にパソコンスキルは習得できるでしょう。

業務作業の効率化

続いて2つ目のメリットは、業務作業の効率化です。ExcelやWordに関する機能をわざわざネットで検索している方もいるのではないでしょうか。スキルを身に付けることで、その手間を省くことができ、その分作業に時間を割くことができます。また、MOS Wordを取得することで、短時間で見栄えの良い文書作成能力が身に付き、MOS Excelを取得するなら、関数やマクロを使って簡単にデータ集計や分析をすることが可能になり、作業効率がこれまでとは段違いにアップします。

パソコンスキルのアピール

3つ目のメリットは、MOSを取得することで自身のパソコンスキルを客観的にアピールすることができます。当然ですが、資格を取得するには試験に合格する技術レベルが必要になります。いくらあなたが高度なパソコンスキルを保有していて、それを主張したとしても、主張した相手にはあなたがどれくらいの技術レベルを保有しているのかが判断できません。資格として客観的にパソコンスキルをアピールすることで、初めて相手に伝わるのです。資格を取得することでMicrosoft社があなたのパソコンスキルを保証してくれます。

MOSの特典

MOSを取得することで、特典として試験免除や受験料割引の対象になる試験があります。

試験免除対象

ITリテラシーを高めることができる資格試験の「IC3」は、MOSのExcel、Word及びPowerPointの3つの科目に合格している方はキーアプリケーションの取得を免除することができます。

受験料割引対象

Excelを使用したデータ分析スキルを身に付けられる「ビジネス統計スペシャリスト」は、MOSのどれか1つでも取得していると受験料が割引されます。
ExcelやAccessをさらに極める資格である「VBAエキスパート」も「IC3」と同様に、MOSのどれか1つでも資格取得していると受験料割引対象になります。

MOSの称号

MOSの称号は、対象となる科目を全て同一バージョンで合格すると贈られる称号です。officeのバージョンや科目によって「Microsoft Office Specialist Master」、「Microsoft Office Specialist Associate」「Microsoft Office Specialist Expert」の称号が贈られます。認定された後は各科目の合格証の他に別の認定証が発行されます。

MOS 365&2019の称号

一般レベルである「Excel 365&2019」、「Word 365&2019」、「PowerPoint 365&2019」、「Outlook 365&2019」の4科目のうち3科目を取得すると、「MOS Associate」の認定証が発行されます。この称号は複数のアプリケーションを効率的に使用できる総合的なスキルを保有しているということを証明してくれます。「MOS Associate」の称号に加え、「Excel 365&2019 Expert」、「Word 365&2019 Expert」、「Access 365&2019 Expert」の3科目のうち2科目を取得すると、「MOS Expert」の認定証が発行されます。この称号は、一般レベルのみならず上級レベルの総合的なスキルを保有していることを証明してくれます。
今回は一例として「MOS 365&2019」の称号のみ紹介しましたが、この他にも称号はありますので、ぜひ称号獲得を目指してみてください。

おわりに

現代人には必須となったパソコンスキルを客観的に証明するためにMOSはまさにうってつけの資格試験です。普段office製品を使用している方も多いでしょうから、少し勉強するだけで簡単に取得できる可能性も大いにあります。この機会にぜひチャレンジしてみてはいかがでしょう。

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