無料でも利用可能?kintoneのプラグインについて

プラグイン

はじめに

サイボウズ株式会社が提供するクラウドサービス「kintone」には、拡張機能として「プラグイン」が用意されています。プラグインを利用することでkintoneの基本機能にはない機能を追加したり、業務内容により適したアプリを作成することができます。プラグインの中には、無料で提供されているものや、無料で試用できる期間が設定されているものもあり、様々なプラグインを試しながら選んでいくことも可能です。

今回は、kintoneのプラグインの中でも主に無料プラグインについて、特徴や利用方法、利用する際の注意点などについてご紹介させていただきます。

kintoneのプラグインについて

まずはkintoneのプラグインがどういうものなのかということについて解説していきます。

kintoneに機能を追加する方法

kintoneの基本機能以外の機能を追加する方法として、カスタマイズする方法とプラグインを利用する方法があります。しかし、カスタマイズする方法では、JavaScriptなどのWeb系の専門的な知識が必要となり、システム開発をメインとしていない方にはハードルが高いものとなっています。一方、プラグインを利用する方法では、アプリにプラグインを取り込み、設定画面で必要な設定をするだけでよいので、誰でも簡単に機能を追加することができます。

プラグインの特徴

kintoneのプラグインには以下のような特徴があります。

誰でも簡単

プログラミングなどの専門的知識は不要でJavaScriptファイルやCSSファイルを設定画面で読み込むだけで誰でも簡単に機能を拡張できます。

サービスの種類が豊富

様々な業務に適用できるサービスが100種類以上用意されています。

開発期間・コストを大幅カット

パッケージ化されているので、ゼロから開発する必要はなく、開発期間やコストを大幅にカットすることができます。

無料プラグインについて

kintoneのプラグインには有料のものと無料のものがありますが、その違いや注意点について解説します。

有料プラグインと無料プラグインの違い

有料プラグインは有料である分、サポート込みで豊富な機能を実現することができます。そのため、もし不具合などがあった場合も提供者側に対応してもらうことができ、安心して利用することができます。

一方、無料プラグインは、有料プラグインに比べて機能的な制約があったり、サポートなどには対応していないなど、注意すべき点が多くあります。しかし、ちょっとした機能で十分なのでサポートは不要である場合や、無料なのでいくつかのプラグインを試しに使ってみるなど、メリットも多く、うまく使う事で業務効率改善につなげていくことも可能です。目的に応じて有料プラグインと無料プラグインを使い分けていくということが重要となるでしょう。

無料プラグイン利用時の注意点

kintoneの無料プラグインを利用する際には、以下のような注意点があります。

プラグインはスタンダードコースのみで利用可能

これは有料か無料かに関わらないことですが、kintoneの契約にはスタンダードコースとライトコースがあり、プラグインを利用するためにはスタンダードコースを契約する必要があります。ライトコースでは、拡張機能に対応していないため、プラグイン自体を利用することができません。kintoneの機能を最大限に活用するためにはスタンダードコースを契約しましょう。

サポートがない

無料プラグインは、サンプルプラグインとして提供されているものがほとんどであるため、動作保証や技術的なサポートはなく、無料プラグインを利用して何か問題が発生しても自己責任扱いとなります。また、kintone自体のアップデートの影響により、プラグインが使用不可になる可能性もあります。

機能が制限されている

有料版では備わっている機能が無料版では制限されているプラグインがあります。

有料が前提

プラグイン自体は無料で提供されているが、一部有料のサービスが前提のものもあります。また、1ヶ月など期間限定で無料利用ができ、その期間が終了すると有料になるものもあります。

プラグインの利用方法

kintoneのプラグインを利用するには、①kintoneシステム管理にプラグインをインストールする、②各アプリことに利用するプラグインを追加する、の2つの操作が必要となります。下記では、それぞれ説明しております。

①プラグインのインストール

プラグインがサイボウズの製品であるメールワイズ連携とGaroonスケジュール連携とそれ以外でインストール方法が異なります。また、システム管理者による操作になります。

プラグインストアからインストール

※メールワイズ連携とGaroonスケジュール連携が対象です。
1.システム管理画面を開きます。
2.「その他」の「プラグイン」をクリックします。
3.インストールするプラグインの「インストール」をクリックします。
4.「OK」をクリックします。
プラグインのステータスが「インストール済み」となっていれば完了です。

ファイルから読み込んでインストール

※自作プラグインやkintoneの開発パートナー提供のプラグインが対象です。
1.システム管理画面を開きます。
2.「その他」の「プラグイン」をクリックします。
3.「読み込む」をクリックします。
4.「参照」をクリックし、読み込むプラグインのファイルを選択します。
5.「読み込む」をクリックします。
「読み込んだプラグイン」としてプラグイン名が表示されていれば完了です。

②アプリにプラグインを追加

プラグインのインストールが完了した後、アプリ管理者によってアプリにプラグインを追加できます。
1.アプリの設定画面を開きます。
2.「設定」タブをクリックします。
3.「カスタマイズ/サービス連携」の「プラグイン」をクリックします。
4.「プラグインの追加」をクリックします。
5.追加するプラグインのチェックボックスを選択し、「追加」をクリックします。

まとめ

kintoneのプラグインについて、特徴や利用方法、無料プラグインの注意点などを述べさせていただきました。kintoneは基本機能だけで活用することもできますが、真価を発揮させるには、プラグインなどの拡張機能を利用することが非常に有効でしょう。無料プラグインについても注意点に気を付けながら是非活用してみてください。

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